Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

化学要習2010

(12)酸化と還元II

全12回の「化学要習」最終日です.21名出席.ちょっと元に戻りました.先週に引き続き「酸化と還元」を取り扱いました.酸化反応・還元反応についての復習をしつつ,KMnO4,H2O2, SO2を例に原子の酸化数の変化を追って行きました.そして酸化数の変化に基づ…

(11)酸化と還元 I

6月最終日.出席者は少し戻って18名. 酸化と還元 酸素原子を受け取る,水素原子を奪われる,電子を奪われる,酸化数を増やす,といった場合が「酸化」です.これの逆が「還元」です.酸化と還元は必ずセットで起きます. 酸化数 誤解されやすい概念の「酸化…

(10)酸と塩基 II

pHが出てきました.出席者数18名. 酸と塩基の価数 酸分子中のH+となるHの数が「酸の価数」,塩基分子が受け取ることのできるH+の数が「塩基の価数」となります. 電離度 水に溶けて陽イオンと陰イオンを生じる物質を電解質といいます.溶かした電解質がかな…

(9)酸と塩基I

いよいよ酸と塩基,そして中和が出てきました.ここがわかっていないとこの先,各種サンプル溶液をつくる作業に出くわしたときに困ったことになります. 酸と塩基 H+を出すのが酸,受け取るのが塩基. H+の授受 酸と塩基は相対的なものだという考え方です.N…

(8)化学式と化学反応式II

出席18名.徐々に出席者数が減っています.卒業単位外科目であることと,自分で勉強するスタイルの方が向いていると判断する学生がいることなどから,例年,この科目は回を重ねるたびに人数が減って行くのです. 今回は「熱」が出て来るところです. 今回は…

(7)化学式と化学反応式I

出席21名.前回より数名増えました.この先,計算問題の解き方を含む演習がメインになってきます. 化学反応式 まず化学反応の前後で原子数が変化しないことがポイントです.原子数が変化しないので質量も変化しません.これが質量保存則です.反応前が反応…

(5)物質量

いよいよモルの登場です.高校時代にここで引っかかってしまった人も多いことでしょう.しかし,なぜモルなどという単位を使うのかという理由がわかれば,逆にモルで表せないと非常に不便だと感じるようになることでしょう. 126Cの12 g中に含まれる炭素原子…

(4)イオンと分子

今回の化学要習出席者数は27名. 講義内容要約 原子と原子の結合方法を扱いました.(1)イオン結合と,(2)共有結合. 原子は電子を失って陰イオンになったり,電子を受け取って陽イオンになったりする場合があります.陰イオンと陽イオンとは静電気力によりイ…

(3)元素の周期表

元素周期表を配布し,そこに記されている内容に基づいて講義を進めました.23名出席. 講義内容要約 元素を原子番号に沿って並べ,適当なところで折り返して表にしたものが元素周期表.一定の周期で性質の似た元素が現れることが特徴. キーワード→周期律,…

(2)原子の構造

第2回目 先週は40名の出席者がありましたが,今回は28名に減りました.選択科目の開講時間との兼ね合いで他の開講時間に移ったり,化学要習を履修しなくても化学講義を理解できそうだと判断したり,そのほかいろいろな理由が考えられます.また,履修してい…

(1)物質の構成

化学の学習をサポートする 化学要習は化学講義を履修している学生で,高校化学Iを履修しなかったか,履修していても十分に理解していない学生を対象として開講されているプログラムです.時間割の空いているところを履修できるよう,一週間に5コースが開講さ…