Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

(3)元素の周期表

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元素周期表を配布し,そこに記されている内容に基づいて講義を進めました.23名出席.

講義内容要約

元素を原子番号に沿って並べ,適当なところで折り返して表にしたものが元素周期表.一定の周期で性質の似た元素が現れることが特徴.

キーワード→周期律,周期表,第1イオン化エネルギー,電子親和力,典型元素,遷移元素,同族元素,アルカリ金属,アルカリ土類元素,ハロゲン,希ガス,金属元素,非金属元素,メタロイド(半金属元素).

講義の終わりにアルカリ金属と水との反応を紹介した動画を見せました.

出席カードの自由記入欄から

アルカリ金属と水の反応が面白かったが,どうやって単体の金属を得たのだろうか?やっぱり電気分解?

そうです.電気分解を用いるのです.

第3章のレポート問題を分かりやすく説明してほしいです

次回,ちょっと時間をとりましょう.

ハロゲンヒーターって,つまり・・・?

電球の中のガスにハロゲンが混ざっているものです.寿命が延び,明るく光るのが特徴です.その仕組みについては省略.

半減期とはどんなものですか。1/2になったらどうなるのですか.

いま存在している量が半分になるまでの時間が半減期です.最初に1 gの物質(自然に壊れて別のものに変わる)があり,1時間後にその量が0.5 gになった場合に,半減期は1時間ということになります.さらに1時間経過した際には0.25 gに,さらにそこから1時間後には0.125 gになります.

周期表を頑張って頃あわせで全部おぼえられるようにしたいです。

まずは1番から18番まで.続いて1族,2族,17族,18族.これから先はご自由に.

元素周期表は高校一年の時以来で,だいぶ忘れていました。また,メタロイド(半金属元素)の存在は初めて知ったので,久しぶりに見た表でも新鮮味を感じました。

いちど習った箇所でも,再度学び直すと新しい発見があります.これからもそいいう箇所が出てくることでしょう.

次回予告

5月12日(水),第4章「イオンと分子」に進みます.

リンク

一家に一枚周期表→ http://stw.mext.go.jp/shuki20090429/a3.pdf

アルカリ金属と水との反応→ http://www.youtube.com/watch?v=QSZ-3wScePM

2010年度化学要習

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