Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

(4)イオンと分子

今回の化学要習出席者数は27名.

講義内容要約

原子と原子の結合方法を扱いました.(1)イオン結合と,(2)共有結合.

  • 原子は電子を失って陰イオンになったり,電子を受け取って陽イオンになったりする場合があります.陰イオンと陽イオンとは静電気力によりイオン結合を形成します.
  • 原子どうしが価電子を共有することによって形成される共有結合もあります.共有結合により形成された分子内では各原子の電子配置が希ガスの電子配置と同様のものになります.
  • 原子の質量を表す際には炭素原子 126C を12とする相対値が用いられます.各原子について同位体存在比を考慮して計算された相対質量が原子量です.

キーワード→イオン,陽イオン,陰イオン,イオン式,(イオンの)価数,イオン結合,イオン結晶,組成式,共有結合,分子式,構造式,単結合,二重結合,三重結合,化学式,原子量,分子量,式量.

出席カードの自由記入欄から

組成式を間違えて書いてしまい,悩んでいたら全く終わらなくなってしまいました.簡単な式のはずなのに分からなくなってしまって悔しいです.

簡単な問題でも間違えることはあります.おちついて基本から考えましょう.

丁寧でわかりやすかったです

それは何より.今回は電子配置図を書いたり細かい計算をひゃったりという演習問題が続いたので,解説を早めに済ませて,演習問題に取り組む時間を確保しました.そのため,十分に理解するための時間的余裕がなかったのではないかと思っていました.しかし,答案用紙をみると,そうでもなかったようです.よかったよかった.

次回予告

5月19日,第5章「物質量」に進みます.

2010年度化学要習

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