Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

(5)物質量

いよいよモルの登場です.高校時代にここで引っかかってしまった人も多いことでしょう.しかし,なぜモルなどという単位を使うのかという理由がわかれば,逆にモルで表せないと非常に不便だと感じるようになることでしょう.

  • 126Cの12 g中に含まれる炭素原子の数が6.02×1023個で,これをアボガドロ数と定義します.
  • 6.02×1023/molとなるとアボガドロ定数(NA)になります.
  • 原子であれ分子であれ6.02×1023個あれば1 molです.
  • 1 molの気体の体積は標準状態(1気圧,0℃)において種類を問わず22.4 Lの体積を持ちます.これをアボガドロの法則と呼びます.

次回予告

第6章「溶液の濃度」に進みます.小学校の算数で「食塩水の問題」につまずいて以来,溶液の問題に苦手意識をもっている学生もいるようですが,ここで攻略しましょう.

前回までの記録

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2010年度化学要習

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