読書
「たくさん問題を解いて手を動かして身に付ける」っていうのは典型的な勉強方法の一つです.コレを大学の有機化学の化合物命名法でもやろう,という考えて登場したのが『有機化学1000本ノック【命名法編】』(矢野将文)です.
佐藤健太郎さんの『すごい分子 世界は六角形でできている』は,過去に高校化学で挫折した人々にも,有機化学や周辺領域のものごとが関わる研究や技術の仕事をしている人々にも,これまでに理解してきた姿とは異なる有機化学の姿を楽しめる一冊となっています…
まったくと言っていいほどTVを見ない私が唯一見ている番組が,日曜朝の「仮面ライダービルド」です.主人公は天才物理学者という設定になっていて,オープニング画像やキメ技背景には,物理学の数式が登場します.慶応義塾大学で物理学を研究している白石直…
2016年2月25日発行,臼井俊雄著『科学の知識と英語を身につける』(ベレ出版)に,気体の法則を説明するイラストを提供しました.科学の知識と英語を身につける MP3 CD-ROM付き作者: 臼井俊雄出版社/メーカー: ベレ出版発売日: 2016/02/22メディア: 単行本この…
本多勝一氏の『日本語の作文技術』が昨年12月に33年ぶりに改訂されたので,さっそく取り寄せて年末年始に読みました.私はこれまでこの本を「日本語の文章の組み立て方」を分かりやすく解説した本,として学生に紹介してきました.今回一冊を通して読み直し…
竹内健先生 @kentakeuchi2003 の新刊『10年後、生き残る理系の条件』が主な読者として想定しているのは,現役のエンジニアや研究者です.「はじめに」の項に そう記されています.しかし,就職活動を控えている理工系大学生・大学院生にとっても将来のことを…
最近の生命科学がどうなってるのか理解しようと思って,「細胞の分子生物学 第5版」を買ってきました.ちょっとした出費.しっかり読んでモトを取るよ! *1 細胞の分子生物学作者: Bruce Alberts,Julian Lewis,Martin Raff,Peter Walter,Keith Roberts,Alexan…
空気中の水分が凍って落ちてくるのが雪です.雪を拡大してみると様々な形の結晶が見えます.この形に興味をもって,どのような条件のときにどのような形になるのかをくわしく研究した科学者が,北海道大学の中谷宇吉郎先生です.地上に落ちてくる雪の結晶は…
今年2010年は「国民読書年」です.自然科学を専攻していると,資料性の高い書物をめくる機会はあるものの,一般的な書物に触れる機会は少ないものです. 今回は専門書ではない「理系のよみもの」を3点紹介してみます. (1) J. D. ワトソン,「二重らせん」 …