キャンナビが大学PR活動に利用している各種サービスの使い分けと組み合わせはこうなっています.更新2015年8月22日.
(1) 情報が流れる速さによってサービスを使い分ける
タイムラインを高速で流れ去るTwitterは「TVニュース」みたいなもの,定期的に更新されて行くブログは「週刊誌」みたいなもの,たまに改定作業が行われるだけのホームページは「本」みたいなものです.
それぞれ「情報が流れる速度」が違うので,組み合わせて使ってます.例えば「オープンキャンパス開場の5分前となりました!」ってのを書くんだったら,ブログやホームページじゃなくてTwitterでしょ?
(2) 各種サービスの おいしいところを組み合わせてシステム化する
大学ホームページ→ブログ→SNSへの誘導
北里大学のホームページからは1クリックでキャンナビのブログにジャンプできるしくみになってます*1.北里大学のホームページにアクセスしてきた人で,大学生活に興味をもってる人の何割かは,このリンクからブログにジャンプしてくるはず.
キャンナビのブログにはTwitterおよびFacebookページへのリンクが設けてあるので,Twitterでフォロワーになってくれる人とか,Facebookで「いいね!」してくれる人とかが一定数いるはず.
SNSからブログへの誘導
キャンナビでは「ブログ + Twitter」をオンラインPRの中心に据えていて,ここへの誘導経路として各種サービスを接続してます.Twitterでは大学生活についてのアレコレを在学生メンバーがツイートしてるのに加えて,ブログの更新情報もお知らせしてます.
Twitter→ブログへの誘導.
TwitterじゃなくてFacebookをメインのSNSに利用している人々のためにも,ブログの更新情報はFacebookページにも流してます*2.
Facebook→ブログへの誘導.
同じようにmixiページにも流しています*3.
Google+ページへの進出はペンディング*4.
すべてのオンライン情報は公式ホームページに集約
キャンナビでは北里大学のWWWサーバー内にスペースを設けてもらって,キャンナビ公式ホームページを公開してます.メンバーリストとか,活動記録とか,キャンナビが関係するオンライン上の活動へのリンクといった,連続更新しない情報はすべてここに集めてあります.
Twitter→YouTube→大学公式ホームページ→キャンナビのブログ のサイクル
北里大学では大学行事の様子を収めた公式ムービーをYouTubeから公開してます.ここでキャンナビのメンバーがレポーターをやることがあって,その場合にはキャンナビのTwitterからムービーへのリンクが公開されます.
北里大学の公式Twitter,公式Facebookページ,公式mixiページからも新ムービー公開情報をお知らせしてます.そしてムービーの一覧ページには北里大学公式ホームページへのリンクもあります.ここでは
SNS→Youtube→ホームページ→ブログ→SNS→・・・・
のサイクルができているのです.
(3) 基本は学部生が考えている
キャンナビのオンライン展開は,キャンナビのメンバーがトライアル & エラーを繰り返して築き上げてきたものです.新しい物好きなメンバーがいてイロイロと食い散らかして,その中から使えそうなものを拾い上げて整理するメンバーがいて,人海戦術を指揮するメンバーがいて,という調子で現在に至ってます.
私はところどころ手伝ってるだけです.主に技術的な面.
つくりはじめた人々(2010-2012)
キャンナビが活動スタートした2010年度から,オンライン展開に積極的なメンバーがいて,ブログを積極的に利用しようとか,Twitterも使おうとか,Facebookも使おうとか,公式ホームページを開設しようとか,あちらこちらからリンクの網を張って行こうとか,その頃に思いついたありとあらゆる物事を試していました.
キャンナビの中にWebチームっていうのが2011年度にできて,キャンナビのオンラインサービス運用ポリシーを決めて,キャンナビ公式サイトがオープンして,アメブロに引っ越したブログへのアクセス数は単調増加して,TwitterもFacebookページもmixiページも動き初めて,他にもイロイロなアレコレが動き始めました.
仕切りなおして急速に発展させた人々(2013-2014)
イロイロ始めたのはいいのですが,管理に属人的な面が濃厚だったのと,アレコレやって全体像がわかりにくくなっちゃって,一部のメンバーを除いて,何のために何をやってるのかわかんない状態になっちゃいました.
この状態を一気に整理したのが2013年度のWebチームでした.キャンナビで何を更新/改定/発展させて行くのかを明確にし,更新の滞っていた公式ホームページを全面改定し,Webチーム外のメンバーからも全体像が見える仕組みに完成させたのでした.
ホームページのhtml+cssはぜんぶ1年生が書き換え,それまで私が書いたテーブルタグでガチガギだった20世紀式レイアウトは,ようやく21世紀のスタイルに変わりました.
もう私がhtmlのコーディングを教える必要もなくなりました.
発展させている人々(2015-)
インターネットには新しいしくみが次々と生まれています.また,時代遅れになってしまうしくみも現れます.PR活動だけでなく日々の活動でもオンライン上のサービスがインフラとなる場面が増えてきました*5.現在もキャンナビのWebチームはオンライン上での活動拡大に取り組んでいます.
(4) なんのためにやってるのか
キャンナビのオンライン展開は,従来の手段,ダイレクトメールとかポスターとか広告とか,の替わりとなる手段を目指しているのではなくて,従来の手段では情報を届けることのできなかったゾーンの開拓をミッションとして取り組んでいるものです.住所とかメールアドレスとかを知らない人々へは郵便物やメールを届けることはできません.ポスターや広告は地域限定の取り組みです.
でも,インターネットは世界に開かれていて,SNSはリツイートやシェアで想定外の方角へ情報を届けてくれます.リンクの先の先の先にいる,まだ見たことも会ったこともないあなたとの出会い,ってのに可能性を感じるわけです*6.
これからも世の中には新しいしくみが登場して,キャンナビの新しい物好きなメンバーがアレコレと試してみて,ソレをうまく整えてくれるメンバーがいて,っていう調子で活動が展開して行くはず☆
「事を処してパイオニアたれ」を建学の精神の一つに掲げる北里大学のPRチームだからね.
活字媒体による大学PRも展開中
キャンナビには「雑誌チーム」もあって,高校生に大学生活を知ってもらうための雑誌を作っています.
皆さん!お久しぶりです!やっと、Hello!Kitasato!、略してハロキタ!が完成しました!いぇい\(^o^)/オープンキャンパスで配布したり学内に置いたりしますので、是非お手にとってみて下さい。宜しくお願いします! pic.twitter.com/LV4jgFhNDM
— 北里大学・雑誌制作チーム (@kitasatomaga) 2014, 5月 22
参考資料
キャンナビにしろ日常業務にしろ私はオンライン展開の方法を毎日アレコレ考えてるのです.
- 作者: 池田紀行,akikata shiho
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このブログを書いている人
*1:あちらこちらの大学が在学生PRチームをもつようになり,ブログやSNSで学生生活をPRしている大学もありますが,大学ホームページから1クリックで,在学生のブログやSNSにジャンプできる大学は少数です.
*2:ココはRSS Graffitiっていうオンラインツールで自動化.その関係でFacebookのタイムラインに時々広告が流れて来るんだけど,そこは手動で削除作業.
*3:まだmixiユーザがたくさんいた時期に設定したんです.
*4:Facebookページみたいに複数人の管理者が置けるようになったら進出するかも.
*5:2015年度からはメーリングリストとLINEグループを同等に扱うことになりました.
*6:このあたりは私の考え.キャンナビのみんなが同じ感覚を持ってるわけじゃないです.