前回の再放送,みたいな物事はつまらなくてイヤなので,同じことを再びやるときは必ず新しい何かをプラスしています.
2016年度は担当科目について新しいものごとを計画中です*1.
●担当科目名に副題を付けてみたり
医療工学科の「化学」(水曜1限通年)と看護学科の「化学」(金曜2限通年)に副題を付けて「化学『メディカル指向のケミストリー #メディケム』」にしてみました.
なんでこんなことをしたのかっていうと,科目名にメッセージを込めたかったからです.
1年生のガイダンス期間はドタバタしていてワケわかんない日々が続くので,文字ビッシリなシラバスを読む余裕なんてないわけです.シラバスの科目ごとの最後の方にある「学生へのメッセージ」なんてよほどヒマじゃないと読まないでしょう?
シラバスのPDF版のチェックをやったんだけど,みなさまはシラバスを読んで1回目の教室に行くのかという疑問が
— 野島 高彦【化学】 (@TakahikoNojima) 2016, 2月 2
だから「科目名」をいじくることにしたわけです.
↑ココなら読むよね?
「化学」はいじくるわけに行かないので,副題を付ける作戦でGo!
科目副題は勝手に付けたり変えたりしてOKっていうキマリになっていることを事務に確認して,「化学『メディカル指向のケミストリー #メディケム』」っていうのにしました.
「化学」の2文字だけだと「高校の化学の続きのモル濃度と化合物命名法とアボガドロ定数の6.02がー」っていうイメージになっちゃうことが多くて,医療の専門科目を学ぼうと思って入学して来た,4年間で最も勉学に燃えている時期にアレなので,「メディカル指向の」って付けました.
実際に私の化学の講義では医療ネタや生命科学ネタを扱っていて,「数年後に役に立つ」 and/or 「医療に興味があればコレにも興味がある」内容に絞ってます.
だから「人類はどのような困難に取り組み,化学技術を用いてどのように問題解決して21世紀の社会を建設して来たのか? その延長線上にはどのような世界が広がっているのか? その時代の医療は?」っていうようなあたりを重視しています.そのためにメディカルポリマーとかDNA診断とかもネタにしてるし.
くわしくはシラバス参照.
そのかわり,高校でもやったかもしれない「有機化合物の名前の付け方」とか「結晶格子の構造パターン」なんていうのは一切扱いません.そういうのって化学を専攻しない学部生が入学後に有限の持ち時間を割いてマスターしたって一生役に立たないし.
で,副題の「メディカル指向のケミストリー #メディケム」なんですが,「#メディケム」までが科目名です.
人類史上初の,科目名へのSNSハッシュタグ組み込み!*2
2016年度のシラバス執筆中.シラバスでこんなことやるのは私くらいのもんだろうっていうのを密かに うししー
— 野島 高彦【化学】 (@TakahikoNojima) 2016, 1月 5
建学の精神の一つ「事を処してパイオニアたれ」ですよ*3.
今までは私の担当する化学講義のハッシュタグに #tnchem を使ってました.
担当する「化学」講義のSNSハッシュタグに #tnchem を割り当てた初日は2010年4月18日でした.この世代は4年で卒業していれば社会人2年目,院進学していればM2です.https://t.co/M4QHBZbsik
— 野島 高彦【化学】 (@TakahikoNojima) 2016, 1月 5
この頃は横文字しか使えなかったので,Takahiko Nojima CHEMistryにしたわけです.
その後,Twitterの仕様が変わったし,カタカナ数文字の方が覚えやすいだろうし,2016年度から変えることにして,すでに ハッシュタグ・クラウドにこのタグを登録しました→ #メディケム
●担当科目の副題を変えてみたり
前期木曜2限に担当してる「大学基礎演習」の副題も変えることにしました.こっちもSNSハッシュタグ入りの科目名にして「大学基礎演習『理系スタイルのスタディ・スキル #リケスタ』」にしました.
これまでは「大学基礎演習B『大学生としての学び方』」っていう名前でした.
この科目名は,私が北里大学に来る前(私が来たのは2009年度)から使われていたものみたいで,何人かの先生がいくつかの枠で「メールのマナー」とか「レポートの書き方」とか「ノートの取り方」とかを1年生に教える,っていうのをやってました.いわゆる「初年次教育プログラム」です.
私は2010年度に「実験科目の学び方・特に実験ノートと実験レポートのあたり」のところ3回分くらいをやってくれって頼まれて,モデル実験ネタも含めてソコをやって,他の回のも見学というか手伝いというか分担というか,そんな調子でアレして,2011年度からは単独で担当してます.
それから5年,「理系の学生が考えるとしたらこういうふうにやればいいんだよ!」なネタをアレコレと考えて演習に反映してきた結果,他の先生がたがやってるのと全く違う時間になったし,そういうことがシラバス本文を読まなくてもわかるように,副題を変えたわけです.
内容はシラバス参照→2016年度シラバス案
「スタディ・スキル」っていうのは一般用語になりつつあって,大学の科目名とか,教科書のタイトルなんかにも取り入れられているので,私が横文字信仰してるわけではありません.
これまでは #tnthu2 っていうハッシュタグを使ってました.木曜2限なのでTHU2,それに私のイニシャルをくっつけたものだったんですが,コレ,覚えにくくて私自身が間違えたりしているので,もう廃止します.
カタカナ4文字 #リケスタ のほうが覚えやすいでしょ? コレもハッシュタグ・クラウドに登録しました→ #リケスタ
演習内容も2016年的に進化させて,2年くらい前から検討していた「スマートフォン(iOSまたはAndroidOS)持参できる者にだけ履修許可する」を採用することにしました.
「そういうものを持っていない者への配慮がどうのこうの」っていうのをアレしてると,いつになっても新しいことを始められないし.選択科目(学科によっては自由科目)だからOKっていう判断をしました.
●他にも新しいことを始めます.
副題とかハッシュタグとかはちょっとした変更ですが,他にもアレコレと変えたり取り入れたり削ったりすることに決めていて,一般入試期間の静まりかえった相模原キャンパスでコソコソと何かやっております.
いろいろなことをやっている今日この頃ですが、私の中ではみんな繋がっていて、糸を紡ぐように統合されていくんです。予定では。
— 野島 高彦【化学】 (@TakahikoNojima) 2010, 11月 19