Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

中央大学理工学部創立70周年記念祝賀会に行ってきたよ!

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9月29日(土),中央大学理工学部創立70周年記念祝賀会に行ってきました.私,1991年3月に工業化学科卒業,1993年3月に大学院工業化学専攻博士課程前期課程修了です.

愛校心みたいなのを抱くことなく人生を送っている私ですが,今回は工業化学科(いまは応用化学科になってる)の卒業生をかき集めるおしごとを担当されていたのが先輩にあたるO先生なのと,修士修了まで同期だった○○くんから「僕もいくよ!」っていうメールが来たのと,あとはこれまでお世話になってきた先生がたにお会いする最後の機会になるかもしれないっていうのがあって参加してきました.

場所は飯田橋のホテルメトロポリタンエドモンドでした.

料理がおいしかったです.

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会場となったホテル2階の大部屋には数百人規模の人々が集まっていました.
現職教職員は別として,卒業生はほとんど私よりも年上の世代でした.
「この前の東京オリンピックの前に入学しまして」みたいな会話が聞こえてきたり.

こういうところに来る卒業生のみなさまはそれなりに成功した人生を送って来られたわけで,有名企業の役職を定年退職とか,元大臣とか,社会的に重要なイロイロをされているとか,そういう状況で,私のように社会のスキマ需要開拓をやっているのはちょいと場違いなわけです.

○○くん,いないし! (※急用ができたごめんメールが来ていた)

司会進行の担当者が女子アナみたいな声だったのでどこかのTV局か何かのアレかと思って聞いていたら,こんどの春にTV局にアナウンサー採用決定している4年生ということだったので,来春以降にTVつけたら映っているかもしれないけど,TV見ないし名前忘れた.

卒業研究から修士論文提出までお世話になったC先生は2013年の定年退職後に北海道に移住されて息子さんと農業に取り組まれており,今回は欠席されていました.残念.でも北海道からはタイヘンだよねぇ.

修士論文の研究で副査をしてくださったI先生には四半世紀ぶりにお会いすることができて,在学中に超遠心分離装置を何度も貸していただいたこととか,とてもわかりやすくていねいな講義をしてくださったこととかについて(いまさら)お礼を申しあげることができました.こういうのってお世話になってから何年も何年も何年も経ってからありがたみがわかるものだったりします.私の場合だけかもしれないけどね.

在学中にはお世話にならなかったものの,大学院終了して何年も何年も経ってから共同研究でお世話になった先生方もいらっしゃって,その節はたいへんお世話になりましたとお礼を申しあげることができました.

私のブログとかTwitterとかチェックされているみたいで,軟質ガラス管探しの旅の話がスグに伝わったり,中央大学のガラス細工実習では今は軟質ガラスじゃなくて並質ガラスだよって教えて頂いたり,再び私はソーダガラス管探しの旅に出なければならなくなりました.

エラい人のお話っていうのもいくつかあって,印象に残っているのは前学部長の話で,この20年間に中央大学理工学部が何に取り組んできたのかって内容でした.
「理工学部は20年前から全体としてORT,On the Research Trainingに取り組んできた.研究活動こそ理工学部おける教育の中心である」
っていう考え方で,このあたりは私が在学していた頃とはずいぶんと変わったなーって思いました.

私が入学したのは1987年で,そのころの工業化学科では卒業して企業の技術者になるコースを希望する学生が最も多く,大学院進学率はせいぜい2割くらいだったんじゃないかと記憶しています.卒業研究は必修だったけど,アクティブに研究している研究室もあれば,その正反対の研究室もあって,大学院生がいない研究室もあったし,大学院入試を受けて修士課程から学外の大学院に転出する学生も毎年いたし,修士課程に進学しても,博士課程に進学するんだったら外部の大学院にってなっていたし(私もそうだったし,今回来るはずだった同期の○○くんもそうだった).

今回は行かなかったけど後楽園の理工キャンパスでは再開発がずいぶんと進んでいて,7年前に C先生の最終講義 で訪れたときには,私の在学中には無かったでっかい高層ビルがぼんっぼんって建っていて,研究所もできていて,「あれ? ココを卒業したんだっけ?」っていう調子でした.母校が ものすごく発展している!

今回はじめてお目にかかったK先生からイロイロと今の応用化学科の状況についてお話を伺うことができました.K先生のご研究は研究関係のオンラインニュースとかで見たり読んだりしたことがあったのでちょこっと知っていました.ちょこっと.今はM1とM2が定員5名ずついて,来年度のM1も5人決まっていて,さらに博士課程進学予定の学生もいて,助教もいてっていう,がっちりした研究体制だとのことでした.

自分が卒業した学校が発展しているのはとても嬉しいもので,ぐいぐいと学生を引っ張って大学を発展させてくださっている現職の先生方にはとても感謝しています.

っていう状況を立場を変えて考えてみると,私自身に対しても形を変えて成り立っている面があります.
積極的にSNSでネットワークを広げて来た結果,私が北里大学で働き始める前の卒業生ともオンラインのつながりが広がっていて,「後輩にあたる世代の面倒をみていただいてありがとうございます」みたいなお礼の言葉を頂くこともあります.

昔の北里大学がどんな大学だったのか私には全然わかんないし,そういう昔のことは私にはどうでも良いことです.私は今やるべきことに集中して取り組んで未来に何かをつなげるっていう考え方でイロイロやっていて,そういう取り組みを勤務先の卒業生から評価してもらえることを大変嬉しく思っています.

自分が人生の一時期を過ごした学校が発展しているのはとてもうれしいことです.私ではない別の誰かが私の所属する大学に対してそのように考えてくれると,これもまたうれしいことです.それに貢献できることもまたうれしいことです.引き続きイロイロと2019年の大学の可能性を試して広げる取り組みを続けて行きます☆

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