講義内容要約
- 生命現象に関係するさまざまな研究テーマに対してノーベル化学賞が授与されてきた.
- 合成化学の技術が進歩したので,ペプチドもDNAも有機化学合成することができるようになった.
- 生体高分子の化学合成はタイヘンな作業なので,コンピュータ制御のシンセサイザーを用いた自動合成法が用いられている.
- 短い一本鎖DNAと,耐熱性DNA合成酵素と,温度可変装置を組み合わせることによって,遺伝子中の特定領域を増幅する方法がPCR.コレは20世紀のバイオテクノロジー + バイオサイエンスに最もインパクトを与えた技術.
- 蛍光色素を共有結合したddNTPsを混ぜておくDNA合成反応によって,DNAの塩基配列を解読することができる.
- DNA塩基配列解読技術を用いて,人間を含むさまざまな生物のゲノムDNAが解読されてきたし,これからも解読されていく.
キーワード
ddNTPs,DNAシーケンサー,DNAシーケンシング,DNAシンセサイザー,dNTPs,遺伝子工学,液相法ペプチド合成,蛍光色素,ゲノムプロジェクト,サーマルサイクラー,固相法ペプチド合成,耐熱性DNA合成酵素,プライマーDNA,ペプチドシンセサイザー,保護基,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR),メリフィールド法
関連情報
PCR
DNAシーケンシング
2019年にゲノムが解読された生き物の紹介
後期試験についての説明
質問
- 生体内,細胞内の合成の方向と化学合成における方向が逆になる理由が知りたいです.
保護基のハズしやすさです.C末端の保護基はハズれにくく,N末端の保護基はハズれやすいものを使うのです.そのためC末端から合成して行くことになるのです.
- 試験で計算問題以外は選択問題で記述はありませんか?
式を誘導する問題がある.記述問題に分類される.
コメント
- 生物と化学を融合したような内容でとても面白かったです.
- 生物学みたいで興味深かった.
- バイオテクノロジーについて知ることができておもしろかった.
- メリフィールドさん,あんまりすぐれた研究者じゃなかったのにノーベル賞をとってすごいと思った.自分ができないからじゃあ方法を発明しようってなったのがすごい.
コレは誤解.有機合成の技術において本人が言うには得意ではなかったので,実験者の技量に左右されない方法を考えて自動化した,というあたりです.
- 細胞内で行うのと機械で行うのではDNAの合成は逆向きになることに驚いた.生物とリンクしていて興味を引く話が多く,とてもおもしろい講義だった.
- PCR法が実験の他にも様々な用途で使われていて驚きました.
- PCR法ってすごいなと思いました.
- PCRのすごさがよくわかった.
- PCRについて基礎研究がいかに大切か分かった.
- 彼女とのドライブ最中に気付いたのはすごい.
- DNAキットをやってみたいと思いました.
- DNAのテストが15,000円でできるならやってみたいと興味がわいた.
- DNAの分析してもらいたいと思った.
- 自分も遺伝子解析をしてみたいと思った.
- DNAの塩基配列を読み取ることで病気にかかるリスクが分かるというのがとても興味深かったです.
- 縄文人の化石からPCRによってDNAの配列を読んだとあったが,DNAは長い年月を経ても分解されたりしないのか気になった.
- サンガー法の利用については高校の生物で学んだが具体的な方法を知ることができて面白かった.
- 人類に貢献する発見をした人でも,ノーベル賞を獲れなかった人はいるのだなと思うと残念に感じた.
- DNAシーケンサーはヒトだけでなくさまざまな生物,植物のDNAを解読できるので,品種改良や医療の発展につながるすごい技術だと思いました.
- ゲノム解析がいろんな動物ですすんでいておもしろいと思った.
- ゲノムの読み取りの分野がとても興味深かったです.
- 遺伝子を読む,というのはおもしろい行動だなと思いました.
- 生物でゲノムを勉強した時に,万や億の単位がついていたのでどいうやって数えていたのかとても不思議だったが,数える技術があって内容を知れたのが面白かった.
- DNAにはとても膨大な量の情報が入っていて,膨大なものごとが分かるということが改めてよく分かった.
- 数が膨大すぎた.
- 高校の先生は学生の頃にショウジョウバエを使って実験したらしいが,ストローで直接吸っていたらしい本当か?
- 日々生活が変化しているんだなと思った.未来が楽しみです.
- 化学の発展があるおかげで今の生活ができていると改めて感じました.
- 機械すごいと思いました.
- 技術がすごいと思った.
- 次回の内容楽しみ!
- 計算をもう一度復習する.
- 分かりやすかった.
- よくわかった.
- ねむかったです.
- ねむかった.
- 眠かった.
- 眠かったです.
- 後期ももう終わり.体感めちゃ早い.
- 講義が残り1回しかないから,時が経つのは早いと思った.
- もう終わっちゃう・・・
- 1年間あっという間でした.進級できるようにがんばります.
- 1年間ありがとうございました.
- 1年間ありがとうございました.来年もお世話にならないようにテスト勉強がんばります.豆知識がとても興味深かったです.将来,子どもできたら,先生みたいなおもしろい話をしてあげたいです.
- 頑張って覚えます.
- テスト頑張りたい.
- テスト頑張ります.
- テストがんばります.
- テストがんばります.
- テストがんばります.
- テストにむけて頑張ります.
- テストを頑張りたいです.
- テスト勉強頑張ります.
- テスト勉強頑張る.
- テスト勉強する.
- テスト後悔ないようにがんばります.
- 来週最後頑張る.来週で無遅刻無欠席できそう!
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— 野島 高彦【化学】 (@TakahikoNojima) December 10, 2019
次回予告と自宅学習
www.tnojima.net
医療や生命科学に関連する化学は今どこまで進展しており,これから先の10年間でどのように発展するのでしょうか.2029年の化学(医療関連)を考えます.2019年度の火曜3限化学講義は最終回になります.配布物 を読んで来ること.
参考書籍
- 作者:John McMurry
- 出版社/メーカー: 東京化学同人
- 発売日: 2017/02/27
- メディア: 単行本
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