キーワード
pH,緩衝系,緩衝作用,緩衝溶液,炭酸水素緩衝系
講義内容要約
- 強酸および強塩基の濃度とpHとの関係
- 酸や塩基を薄めていくとpHはどうなるか?
- 炭酸水素緩衝系,呼吸,排尿が連携して血液のpHを一定範囲に保つしくみ
- 緩衝溶液の計算
- 緩衝溶液が希釈してもpHが一定範囲に保たれるしくみ
- 緩衝溶液に酸を加えてもpHが一定範囲に保たれるしくみ
関連トピック:ハンガリー赤泥流出事故
2010年にハンガリーで起きたアルミニウム精錬工場の廃液貯め決壊事故を紹介しました.この事故ではpH=11付近の廃液が町を覆いつくし,死傷者が出ました.私たちの手元に届けられる純度の高い材料は,この地球上のどこかで純度を高められたものです.純度を高める過程では有害な廃棄物が発生します.そしてそうした工程の多くは,私たちの暮らす場所から遠く離れた土地で行われているのです.
コメント
- 血液を酸性に傾かなかったり塩基性に傾かなかったりさせるのにはすごいことを身体はしてくれているんだなと感激した.
- 身体のpHを調整するのに呼吸と関係しているのを初めて知り,呼吸というのは生命を維持するのに大切だと改めて感じた.
- 体内のpHを保つために呼吸や排尿や緩衝系の性質などの仕組みが働いているということがわかりました.
- pHが一定に保たれているしくみがよくわかりました.
- 計算が多く,私は計算が苦手で暗記で臨むタイプなので難しかったです.しかし計算もおこたらず,暗記でも活かしつつ,これから克服していきたいです.
- 緩衝系難しかったです.たくさん矢印を書いて複雑だと思ったけど,つながっていることを理解できました.
- 復習します.
- 一回毒物が漏れてしまうことで,後にも影響が出るので怖いと思った.
- ハンガリーの話で,私達の安全な生活の代償を全く関係ない人達が引き受けているということを知ったので,これからも忘れずにいたい.
- 私達先進国がきれいなものを求めることで どこかの国が犠牲になているのをきいて心が痛くなりました.
- 清潔なものを作るってことはその分汚い物ができているという考え方は考えたことがなかったので,これからは少し気にしてみようと思った.
- ハンガリーの汚染されてしまった木がありましたが,あの木の新たに生えて来る部分は,元の色のままになっているのかどうか気になりました.
- 廃液こわすぎだと思いました
- ハンガリーの事故が悲惨だと思った.
- 人災にも化学の知識を活かせることがすごいと思ったが,まずは人災を起こさないようにするのが重要だと思った.
- 他の分野と比べると有機化学は若干苦手意識がありますが,これまで通り予習復習をしっかりやって乗り越えようと思います.
- 有機難しいと聞いたので次回から心配です.
- 有機に苦手意識があるので少しずつ確実に頭に入れたいです.
- 来週から少しずつ暗記頑張りたいです.
- 来週から有機・・・がんばります
- 改めて人体の仕組みはすごいと思った.理解がおいついていけないところがあるので復習したい.
出席者数推移
;金曜2限出席者数推移
— 野島 高彦【化学】 (@TakahikoNojima) 2017年9月29日
(1)62→61→62→62→60→58→60→61→59→59→50→55→57→51→(16)55→(17)46→(18)50→(19)43
最少人数記録更新
緩衝溶液の数式を立てて面倒なことをやるって予告した結果なのかどうかは不明である
自宅学習と次回予告
指定教科書の範囲は今回で終了です.次回は「(20)有機化合物の世界」を学びます.今回の配布物 3ページ目以降に従って予習してくること.
講義では要点および理解しにくい概念だけ説明します.読めばわかる内容は解説しません.