Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

獣医学部生物環境科学科+医療衛生学部臨床工学専攻(2/6)

1週間前に実験を行った160名の集団が再び実習室に戻ってきました.前回の実験結果を記録した実験レポートを提出した後,前回と同じ場所に着席し,前回の応用実験に取り組みます.教員6名+ティーチングアシスタント3名の合計9名で指導分担.今回はガスバーナーを使うガラス細工や,肌に付くと炎症を起こす液体試薬などを取り扱うので,注意が特に必要です.

私は前回に続き,有機化学実験のグループを担当.今回の実験課題は「サリチル酸からアセチルサリチル酸(アスピリン)を合成する」というものです.反応自体はシンプルなものですが,材料が徐々に溶けて透明になって行ったり,そこから白い結晶が析出してきたりと,実際にやってみると楽しい実験課題です.

ガラス細工(といっても毛細管づくり)もほとんどの学生にとっては初体験です.一部の学生にはこれが非常におもしろかったらしく,ガスバーナーの前に座りこんで何本も毛細管をつくって喜んでいました.