Twitterやfacebookの「いいね!」機能を自分自身への既読チェックに使っている人がいますが,これらの機能は本来,発言内容に対して「賛同/共感/理解」を示すことを表明するために提供されている機能です.
もちろん,SNSの機能をどのように使おうと,「それは本来の目的から判断するとどうのこうの」なんて文句を言われる筋合いはありません.法律で決まってるわけじゃないし.
しかし,そうしたSNSの使い方が,あなたに対する誤解を生み続けている可能性もあります.あなたは単にチェックのつもりで「いいね!」したのかもしれませんが,それによってあなたは,あなた自身が「その情報について「賛同/共感/理解」しているものと判断されることになるかもしれません.
ちゃんとリンク先の記事を読んで信憑性を判断している?
リンク付きの記事を「いいね!」することによって,「私はリンク先の記事を自分で読みました.そして私はその内容に 賛同/共感/理解 しました.だから私は『いいね!』/『☆お気に入りに登録』します.」って判断される可能性が生じます.
だってソレが本来の機能だし.
ちゃんとリンク先の記事の内容を読んでる? あなたの考えや価値観とはぜんぜん違うことが書かれているかもしれないよ.大丈夫?
その記事を「いいね!」したあなた,みんなから**だって思われてるかもしれませんよ
いわゆる「トンデモ」って呼ばれる類の情報がインターネットに流れています.最近では「デング熱が発生しているっていうのは国連によるデマだ」とか「福島県では放射線の影響で一般市民が鼻血を出して次々と倒れている」とか「火山噴火は日本国政府が原発再稼働や集団的自衛権の問題から国民の目を反らすために特殊技術で引き起こしたものだ」とか,そういうアレ.
そういうのを「いいね!」しちゃうと,「あー,こんなしょうもない記事に賛同してるなんて,このヒト,この程度のヒトだったのかー.しょうもない**だなー」ってなっちゃうかもしれません.
「いいね!」ならまだしも,facebookでシェアしちゃったり,Twitterで公式リツイートかけちゃったりすると,「あー,このヒト,ホントしょうもない**だなー」ってなっちゃうかもしれません.
どのように使おうと,ソレはあなたの勝手です.でも,ソレをあなたが近い未来に出会うであろう,指導教員とか面接官とか恋愛相手とか顧客とか上司とか部下とかが見てるかもしれないっていう可能性を考えてみたことはありますか?
安易な いいね!/シェア/リツイートが,あなたの人生における可能性をつぶしているかもしれません.
本来の目的を理解して使おう
っていうわけで,システムをどのように使おうがうるさく言われる筋合いは無いわけですが,その結果として自分がどのように判断されるかってことをわかってないと,人生における大きな損失を招いている可能性があるわけです.
もう招いているかもしれないけどね.
そこんとこ,おわすれなく.
私個人としては「あとでリンク先を読む」ためにスマートフォンでTwitterの「☆お気に入りに登録」機能を使ってます.読んだら登録解除してます.
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更新履歴
- 2014年10月21日公開
- 2016年3月2日更新(Twitterのfav機能が「いいね!」になったのを変更)