昨年2017年7月19日(水),医療工学科「化学」前期最終回の出席者に授業評価アンケートへ回答してもらいました.
アンケートは演習時間内に履修者の協力を得て行われたものなので,その集計結果をここに公開します.
総合評価
「この授業は自分にとって意味のある授業だった」に対して60.4 %の履修者が「そう思う」,30.8 %の履修者が「ややそう思う」と回答しました.両者で91.2 %.有効票の100 %です.総合的にこのコースは成功していたと判断します.
「クラス」はこの科目,つまり私が担当した2017年度医療工学科対象「化学」です.「全体」は2017年度前期にアンケートが行われた全科目です.
自由記入欄
- 非常にわかりやすくて毎回楽しみでした!! 後期も宜しくお願いします!
- ひとやすみが長くなるときは,早めにひとやすみを始めてほしいです
- 特になし
- 素晴らしい講義に感謝
- たのしかった
- ワロタ
- 最後のコマはテスト対策の時間がよかったです.
お勉強は自分でやるべし.
- 再試験は やったほうがいい
やらない.やらない理由も説明してある.
プリントの情報量を増やして下さい
キリがない.QRコードで紹介してあるのをぜんぶアクセスするだけでも日が暮れるレベル.
調査項目
調査項目は以下のとおりでした.これまで13項目でしたが,内容が一部統合されて12項目になりました.問いかけがカバーする範囲は変わりません.
I. 授業と教員について
(1) 授業の目標が毎回はっきりと示されていた
(2) 授業はよく準備・計画されていた
(3) 授業内容は、興味や関心を引くものだった
(4) 説明・解説がていねいで、わかりやすかった
(5) 口調が明瞭で、聞き取りやすかった
(6) 板書や教材(テキスト、配布資料、スライド、映像など)は見やすかった*1
(7) 板書や教材(テキスト、配布資料、スライド、映像など)は授業内容の理解を促すように工夫されていた*2
(8) 教員は、学生の質問や疑問に対して適切な応答をした
(9) 教員は、学生の理解度を確かめながら授業を進めた
II. あなた自身について
(10) あなたは、この授業での到達目標(シラバスに掲げられた知識や技能の習得)をどの程度達成できたと思いますか
(11) 授業内容を理解するために、授業に出席すること以外で、あなたが特に心がけておこなったことは何ですか。(最大3つ)
- 授業の予・復習をするように努める
- 疑問点について教員や友人に質問する
- 疑問点を解決するために関連図書を調べる
- わかりやすいノートを作る工夫をする
- 何が分からないのか、できないのかを考える
- 与えられた課題にはきちんと取り組む
(12) 新しい知識や技能を得ること以外で、あなたにとってこの授業の成果と言えるものは何ですか。(最大3つ)
- 物事をみる視野が広がった
- 授業の関連分野に関する知的好奇心が高まった
- 問題を発見したり解決する力がついた
- 物事を論理的に考える力がついた
- 論述したり表現する力がついた
- 今後の学習のために必要な学力がついた
III. 総合評価
(13) 総合的に判断して、この授業は自分にとって意味のある授業だった
調査結果
履修者数は111名,アンケート回答数は91名,回答率は82 %でした.
アンケート結果の詳細
「I. 授業と教員について」
全9件の調査項目のうち8項目において「そう思う + ややそう思う」が85 %を超えました.総合的にこのコースは成功していたと判断します.
「II. あなた自身について」
「あなた」というのは履修者のことです.
35.2 %の履修者が「8割以上」,59.3%の履修者が「5〜7割」と回答しています.両者あわせて94.5 %です.
「(11) 授業内容を理解するために、授業に出席すること以外で、あなたが特に心がけておこなったことは何ですか。」に対して,平均と比べて多くの回答があったのは以下の4件でした.
- 授業の予・復習をするように努める
- 疑問点について教員や友人に質問する
- わかりやすいノートを作る工夫をする
- 何が分からないのか、できないのかを考える
また,「(12) 新しい知識や技能を得ること以外で、あなたにとってこの授業の成果と言えるものは何ですか。」に関して,平均と比べて多くの回答があったのは,以下の3件でした.
- 物事をみる視野が広がった
- 物事を論理的に考える力がついた
- 今後の学習のために必要な学力がついた
この調査では,「論述したり表現する力がついた」に対する回答が平均を大きく下回りました.ここは計画的にこの講義の目標から外しているので,この点も考慮して,この科目はうまく行ったと考えています.
2018年度の方針
現在の方針を続けます.
御礼
アンケートに協力してくれたみなさまに御礼申し上げます.
また,SNSを通じての履修者とのコミュニケーション,学外の皆様からのアドバイスやコメントが,年間を通じて講義の質向上に役立ちました.お礼申し上げます.
この科目についての考え方
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