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果物の香りの主成分はエステル類です.
キーワード
エステル化,けん化,生分解性ポリマー,せっけん,フィッシャーのエステル合成,プロドラッグ,油脂
今回でてきた有機化合物で,構造と名前を覚えておかなければならないもの(すでに登場したものも含む)
エタノール,エチレングリコール,グリコール酸,グリセリン,酢酸,酢酸エチル,サリチル酸,サリチル酸メチル,テレフタル酸,乳酸,ポリエチレンテレフタラート(PET),ポリグリコール酸(PGA),ポリ乳酸(PLA),無水酢酸,メタノール,油脂
講義内容要約
- カルボン酸とアルコールの脱水縮合でエステルが得られる
- フィッシャーのエステル合成反応のしくみ
- 油脂からセッケンをつくる
- エステルのポリマーがポリエステルで,PETはその代表的な化合物
- 生分解性ポリエステルの医療への応用
- 酸素を含む有機化合物の水素結合
- フルーツの香り
確認問題
質問
高校のときにエステルを合成していて においをかぐ実験をしました.体に合わなかったせいか,頭が痛くなりました.先生は,今までにやっていて体調が悪くなるような実験をしたことはありますか?
次々回やる「アミン」を使った実験を毎日繰り返していたときに体調不良になったことがあります.
なんで時代によって物質名が変わるんですかね.いろいろ覚え直しじゃないですか(特に専門家は).
この世界に対する人類の理解が広がったということです.広がった結果,用語についても広い範囲をカバーするものが必要になるのです.それでルールが変わるのです.
化学実験についての質問なのですが,物理学実験で使ったノートが半分以上余ってしまったのでそれを化学実験ノートとして使っても問題ないでしょうか? それとも新しいものを買ったほうがいいですか?
表紙を化学実験って書き直せばOKだけどたぶんその調子だと途中で次のノートが必要になるから新しいのを用意しておくのがオススメ.
加熱する.説明したんだけどなー
出席者数推移
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次回予告と予習内容
ベンゼン環を含む有機化合物について学びます.イロイロな化合物が出て来るし,これまでに学んでいない概念も出て来るので,配布物で必ず予習し,理解できない点について講義で学ぶやり方をすること.
いきなり90分間の講義を聞いてすべてを理解しようとするのは無謀です.
有機化学のSNS/web連動企画
参考書籍
- 作者: John McMurry,伊東二,児玉三明,荻野敏夫,深澤義正,通元夫
- 出版社/メーカー: 東京化学同人
- 発売日: 2013/02/12
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- 出版社/メーカー: 東京化学同人
- 発売日: 2013/02/27
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- 作者: 井本稔
- 出版社/メーカー: 東京化学同人
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