キーワード
pKa,イオン積,塩,塩基,価数,緩衝作用,強塩基,強酸,酸,酸解離定数,弱塩基,弱酸,中和,中和滴定,電離度
講義内容要約
- H+を与えるのが酸で,受け取るのが塩基.
- 酸と塩基は相対的なもので,相手によって変わる.
- H+を1個与えられるのが1価の酸,2個与えられるのが2価の酸,3個与えられるのが3価の酸.
- H+を1個受け取れるのが1価の塩基,2個受け取れるのが2価の塩基,3個受け取れるのが3価の塩基.
- 水に溶かしたときにほぼ完全に電離する酸が強酸,一部が電離する酸が弱酸,ほぼ完全に電離する塩基が強塩基,一部が電離する塩基が弱塩基.
- 溶けている電解質の物質量のうち,電離している割合が電離度α.
- 酸が電離して生じたイオンのモル濃度の積を,電離していない物質のモル濃度の積で割ったのが酸解離定数Kaで,-log10KaがpKa.
- 水はわずかに電離していて,25 ℃においてはKw = [H+][OH-] = 1.0×10-14 mol2 L-2が成り立つ.これが水のイオン積.
- 酸と塩基とを過不足なく反応させる化学反応が中和反応で,中和反応で水といっしょに生じるのが塩(えん).
- 中和反応によって未知試料の酸あるいは塩基の濃度を測定する分析化学的手法が中和滴定.
該当する教科書のページ
第14章「酸および塩基とpH」の161ページから166ページあたりまで.
- 作者: 野島高彦
- 出版社/メーカー: 化学同人
- 発売日: 2012/04/26
- メディア: 単行本
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確認テスト
コメント
●川を中和させるなんてすごい!
●酸と塩基は使い方が大切
●pHは苦手なのでがんばりたい
●pHやりたくない
●ざせつ
●ざせつ
●ざせつしました
●詰み
●計算不安
●分かりません・・・
●後期もあいかわらず解けない.ザセツ
●うわぁ〜〜
●濃度の計算問題を久しぶりにやって難しかったです.
●最後に10かけるような気がしたんですが迷った末に10をかけました!
●希釈と濃縮の計算が合っているか分からなかった
●こういうの好きでした
出席者数推移
(1)89→(2)88→(3)88→(4)86→(5)79→(6)82→(7)78→(8)77→(9)74→(10)72→
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次回予告と予習内容
「(19)pHと緩衝溶液」を学びます.再度教科書第14章を予習してくること.また,本日の配布物を自習してくること.
これまでの講義録
- 医療工学科の化学講義(1)ガイダンス+序論(2013-04-10)
- 医療工学科の化学講義(2)原子〜この世界をかたちづくっている材料〜(2013-04-17)
- 医療工学科の化学講義(3)化学とエネルギー(2013-04-24)
- 医療工学科の化学講義(4)元素と周期表(2013-05-10)
- 医療工学科の化学講義(5)原子と原子のつながり その1(2013-05-15)
- 医療工学科の化学講義(6)原子と原子のつながり その2(2013-05-22)
- 医療工学科の化学講義(7)原子軌道と分子の形(2013-05-29)
- 医療工学科の化学講義(8)化学反応式とモル(2013-06-05)
- 医療工学科の化学講義(9)濃度の表しかた(2013-06-12)
- 医療工学科の化学講義(10)物質の性質と状態(2013-06-19)
- 医療工学科の化学講義(11)気体の性質(2013-06-26)
- 医療工学科の化学講義(12)化学反応と熱エネルギー(2013-07-03)
- 医療工学科の化学講義(13)化学反応と化学平衡(2013-07-10)
- 医療工学科の化学講義(14)酸化と還元(2013-07-17)
- (15)前期試験(2013-08-01)
- 医療工学科の化学講義(16)水と溶液(2013-09-11)
- 医療工学科の化学講義(17)浸透圧と透析(2013-09-18)