Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

(4)続・ノートのとりかた

先週にひきつづき,ノートの取り方について考えました.履修者29名全員が出席.

先週のまとめ

先週の授業でやったことを簡潔に復習し,先週提出してもらったノートのコピーを返却しました.

グループワーク: この1週間でとったベストノート選出

先週の講義から昨日までの間にとったノートのなかで,もっともよくとれているノートを全員にもってきてもらいました.4名から5名のグループに分かれて,グループ内でもっともよくとれているノートを選んでもらい,それを,ノートを取った本人に解説してもらいました.

キーワードをページ先頭に書き並べたり,宿題の締め切り日を記したフセンを最終ページに貼ったりといった工夫がみられました.

追記用の余白を残してあるノートもありました.先週の授業で学んだことを応用していたのかもしれません.

板書を中心とする授業においてのノートのとりかた

小学校以来なじんでいる,もっともスタンダードな授業形式が,板書を用いた講義です.重要事項が板書されるので,それをノートに写し取りながら講義を聴き,手と耳から情報をインプットして行く方法です.

板書内容を写せばすべてがまとまる,という板書は,出席者にとって便利な板書です.しかし,すべての授業がそのように行われているわけではありません.重要事項が,実は口頭で告げられただけだった,などという場合もあります.

そこで今回は,板書中心の模擬授業に対して,どのようにノートを取るのか,その演習をやってみました.模擬授業の内容は江川教授による「二酸化炭素と温暖化」に関するものでした.

次回予告

ノートの取り方について簡潔に終わらせ,続いて「テキストの読み方」に進みます.ここの後半では,私から「実験手順書の読み方」や「実験実習の準備」というような内容を解説します.ただいま準備中です.その次の週には実際に手順書に基づいて簡単な実験を行います.

Twitter連動企画

次回講義時間の後半,その次の週,さらにその次の週,の2.5回では,私が「実験レポートのかきかた」を中心とする,理系コース特有の学習スキルについて解説します.ここでは簡単な実験を採り入れて,これから卒業までの間に必要とされる,「実験手順書を読んで,操作して,記録をとって,レポートをかく」という一連の流れをマスターすることが目標となります.

この2.5回に関しては,準備段階からTwitter上でサポートを受けています.実験テーマの選定にあたってはじつに様々なアイデアをいただきました.また,予備実験をTwitter経由で(数分のタイムラグがあったものの)中継した際には,多数のコメントをいただきました.こうした,集合知からのサポートをうけて,来週から2.5回の授業を進めます.

予備実験についてはTwitter ID: @flatfishが要約ページもつくってくれました.化学クラスターをはじめとするTwitter上のみなさまに感謝しています.

2010年度教養演習

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