サンプルの融点を測定するときには,薄いガラス板(カバーガラス)2枚の間に極微量のサンプルを挟んで融点測定装置にセットします.
写真左の正方形をした透明の板2枚がカバーガラス.
一方,サンプルの純度を見積もるときには,シリカゲルでコートされたガラス板(薄層プレート)にサンプル溶液を染み込ませてから,溶媒の入っている入れ物の中にセットします.
写真右の白い板が薄層プレート.
ひと目で違いがわかる小物ですが,イロイロな小物が登場する実験だと,「次の操作はガラスの板を使うやつで・・・・・」程度にしか認識されない場合もあり,消耗品が並んだテーブルから,カバーガラスと勘違いして,誤って薄層プレートを持って行く学生が必ず現れます.
というわけで,薄層プレートを収めた容器に「注:カバーガラスではない」と書いたラベルを貼っておくことにしました.
ラベルを貼ったのは6月中旬だったのですが,その日以降,「カバーガラスの代わりに薄層プレートを持って行く事件」はほとんど起こらなくなりました.
後期もこれでOK(たぶん).
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