読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

2012年度後期,看護学部「化学」授業評価

看護2012 授業評価

昨年12月18日,看護学部の化学講義出席者に授業評価アンケートへ回答してもらいました*1.アンケートは講義時間内に履修者の協力を得て行われたものなので,その集計結果をここに公開します*2

総合評価

f:id:takahikonojima:20130331220711p:plain

94 %の化学講義選択者が,「この授業は自分にとって意味のある授業だった」に対して「そう思う」または「ややそう思う」と回答しました.総合的にこのコースは成功していたと判断します.
「クラス」はこの科目,つまり看護学部の化学講義です.「全体」は2012年度後期にアンケートが行われた全科目です*3

自由記入欄の紹介

  • 本当に素敵な授業でした!
  • 特にありません.1年間ありがとうございました.苦手な化学も見方が変わってきたように思います.
  • 医療に関係したことを採り上げていておもしろかったです.
  • 特にないです.一年間ありがとうございました.
  • 計算問題のある化学の問題をもう少し解きたかったと個人的に思います.
  • 授業たのしかったです.

調査項目

調査項目は以下のとおりでした.用紙の終わりに自由記入欄がありました.

I. 授業と教員について
(1) 授業の目標が毎回はっきりと示されていた
(2) 授業はよく準備・計画されていた
(3) 授業内容は、興味や関心を引くものだった
(4) 説明・解説がていねいで、わかりやすかった
(5) 口調が明瞭で、聞き取りやすかった
(6) 板書は見やすかった
(7) テキスト、配布資料は学習の助けになった
(8) スライド、ビデオなどメディア教材は効果的に使われた
(9) 教員は、学生の質問や疑問に対して適切な応答をした
(10) 教員は、学生の理解度を確かめながら授業を進めた

II. あなた自身について
(11) あなたは、この授業での到達目標(シラバスに掲げられた知識や技能の習得)をどの程度達成できたと思いますか

(12) 授業内容を理解するために、授業に出席すること以外で、あなたが特に心がけておこなったことは何ですか。(最大3つ)

  • 授業の予・復習をするように努める
  • 疑問点について教員や友人に質問する
  • 疑問点を解決するために関連図書を調べる
  • わかりやすいノートを作る工夫をする
  • 何が分からないのか、できないのかを考える
  • 与えられた課題にはきちんと取り組む

(13) 新しい知識や技能を得ること以外で、あなたにとってこの授業の成果と言えるものは何ですか。(最大3つ)

  • 物事をみる視野が広がった
  • 授業の関連分野に関する知的好奇心が高まった
  • 問題を発見したり解決する力がついた
  • 物事を論理的に考える力がついた
  • 論述したり表現する力がついた
  • 今後の学習のために必要な学力がついた

III. 総合評価
(14) 総合的に判断して、この授業は自分にとって意味のある授業だった

調査結果

履修者数は最終的に37名.アンケート回答数は31.回答率は84 %.

アンケート結果の詳細

「I. 授業と教員について」

f:id:takahikonojima:20130331220929p:plain
全10件の調査項目のうち,9件において「そう思う + ややそう思う」が100 %となりました.看護学部2012年度の化学講義は成功したと私は判断します.

「II. あなた自身について」

「あなた」というのは履修者のことです.
f:id:takahikonojima:20130331220940p:plain
看護学部で化学講義を履修した学生の100 %が,「あなたは、この授業での到達目標(シラバスに掲げられた知識や技能の習得)をどの程度達成できたと思いますか」に対して「そう思う」または「ややそう思う」と回答しています.本当にそうなのかどうかは,2年生以降の専門科目で化学に関係するところを学ぶときにわかることでしょう.

「(12) 授業内容を理解するために、授業に出席すること以外で、あなたが特に心がけておこなったことは何ですか。」と「(13) 新しい知識や技能を得ること以外で、あなたにとってこの授業の成果と言えるものは何ですか。」に関して,平均と比べて多くの回答があったのは,

  • わかりやすいノートを作る工夫をする
  • 物事をみる視野が広がった
  • 授業の関連分野に関する知的好奇心が高まった

の3点でした.

2013年度の方針

2012年度の講義はうまく行ったので,2013年度もこの路線で行きます.講義時間で紹介した化学関係ネタは新しいものにアップデートします.

御礼

アンケートに協力してくれたみなさまに御礼申し上げます.
また,Twitter,Facebook,mixiを通じての履修者とのコミュニケーション,学外の皆様からのアドバイスやコメントが,年間を通じて講義の質向上に役立ちました.お礼申し上げます.

このブログを書いている人

www.tnojima.net

*1:受講してきた化学講義をどのように評価するか,だけでなく,この講義から自分自身はどのように成長したかを振り返ってもらうためのアンケートでもあります.北里大学一般教育部に所属する全専任教員を対象に毎年行われている調査です.

*2:講義時間内にアンケートに協力した履修者には,アンケート結果を知る権利があります.そのため,一昨年度から私は授業評価の結果をオンラインで公開しています.履修者にもそのことを約束してあります.

*3:全専任教員が1科目をアンケート対象に選びます.その平均値は大学公式サイトで公開されます.この平均値と比べることにより,次年度(前期に集計した場合は後期)からの講義を改善して行くための指針が得られます.