Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

看護学科の化学講義(11)物質の三つの状態の続きと反応速度と化学平衡

履修者13名中12名出席.

前回の講義に対する主なコメントの一括紹介

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ここに挙げられている質問や感想にひととおりコメントしました.くわしくは2009年6月26日のエントリー参照.

化学平衡に関する動画紹介

化学平衡では「ない」状態の例としてBZ反応として知られている振動反応を紹介しました.

D

色が変わる実験は色がくるくる変わっておもしろかったです.

ヘンリーの法則・ドルトンの分圧の法則・蒸気圧

活性化エネルギー・反応速度

活性化エネルギーのことがよくわかりました.

超えなければならない山があるのです.それが活性化エネルギー.そしてその向こう側の斜面の高さは考えないのです.

鉄板をもっていても熱くならないと言っていましたが,酸化は少しずつしていますよね?サビがくっつくときってほんの少しでも発熱してるんですか?

ほんの少しですが発熱してるんです.

エンタルピー変化と発熱か吸熱かとの関係は混乱しそうです.とりあえず「逆」って覚えます.

熱の話が出てきて数値の符号の話が出て来ると混乱をまねきがちです.とりあえず片方覚えて,残りは「逆」でいいでしょう.

触媒はいろんな授業で出たけどまた理解が深まった.

触媒の開発は化学産業の要のひとつです.

反応速度に反応物の濃度も影響するのだと今日知り,勉強になりました.

ほかの因子は覚えていますか?

平衡が今になってよく分かりました(高校のときダメだった).

大事な考え方なのでしっかり身につけましょう.化学を含め科学はまず平衡状態を考えるのです.それから実世界にあわせて行くのです.

全般のコメント

今日は小難しい話だったような気がします.復習しておきますー

エネルギーや熱の話が出てくるとイメージしにくいのでしょう.

今日やった内容は高校のときあんまり理解できなかったけれど今日はよく理解できました!ややこしいところだけどがんばります.

きっとクリアーできますよ.

その他決意表明

これまでの授業でいろいろな法則が出てきましたが,まだしっかりと覚えていないので少々焦っています.

法則をしっかり説明できるように覚えておきたいです.

せつめいできるようにがんばります.

大学時代に化学大変だった!!はないかもしれないけど,子どもが化学を勉強していたら「これやったー!!」って思えるくらいはちゃんと記憶にとどめておきたいです.テストがんばる.

ヘンリーとドルトンの法則がんばって覚えます.

中間試験近し.しかしこの「化学」に関してはアレコレと対策を立てるまでもないことでしょう.

クーラーとかテストにでてしまったら死んじゃいます.みなおしてもよく分からなかったのですがどうすればよいですか.

前期最後の講義でわかりにくかった点の復習をしましょう.

夏場は脂っぽくなってテカテカして嫌ですね.ケミストリーでなんとかして下さい.

夏が過ぎるのを待ちましょう.

カゼひきました.

試験近し.健康第一.

先生の子どものときにもエアコンがあったんですね.おいくつなのか不思議です.

不思議なんです.エアコンはありましたよ.

次回予告

第9章「反応速度と化学平衡」をおわらせる計画です.第7章と第8章はまとめてその次に1回で扱う予定です.

リンク

www.tnojima.net
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