前回の講義に対するコメント質問その他の紹介
前回の講義録でお答えしています→第14回(2009-10-07)
前回はモル濃度計算問題の演習をやったので,自由記入欄に記入する余裕がなかった模様です.「教科書は終わるのだろうか?」は,シラバス記載項目は2週間ほど前倒しで進んでいるので大丈夫です.
化学トピック(1)月面衝突
先週金曜日20:30から,NASAの月探査船が月面にアタックする模様をNASAがネット中継していました.衝突の瞬間が見られるかもしれないと思い,ネットにアクセスしていたのですが,肝心の衝突の瞬間は配信されませんでした.また,当初は地上10 km程度まで水蒸気を含む塵が噴き上がるだろうと言われていたのですが,ここまで大きな爆発は生じなかった模様です.
他の天体にどのような物質があるのか,特に地球の物質と共通する物質がどの程度あるのかは,非常に興味のある点です.今後のデータ解析結果の公表に期待しようと思います.
月のを見逃してしまって、とても残念です。悔しい。
衝突の瞬間はよくわからなかったので,見逃しても大丈夫でしたよ.
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化学トピック(2)ノーベル化学賞2009「リボソーム」
細胞内でアミノ酸とアミノ酸とをつなぐ係を担当しているのが,巨大分子複合体リボソームです.リボソーム研究の歴史,X線構造解析の流れ,精密立体構造決定までの研究の動向,について説明しました.
リボソーム研究には日本人研究者も貢献してきました.その中の一人である,リボソーム30Sサブユニットの再構成実験に世界ではじめて成功した野村真康カリフォルニア州立大学教授について紹介しました.
化学トピック(3)pH 100周年
1909年にオランダの生化学者ソーレンセンがpHの概念を提唱して今年は100周年になります.
モル濃度の計算をマスターしよう
何かと今後もおつきあいして行くことになるモル濃度.濃い濃度の保存液から適量を取って,欲しい濃度の希釈液を欲しい体積だけ調製する,という作業は,生命科学系や医療系の仕事をしているとひんぱんに出て来るものです.モル濃度計算の苦手な学生にもわかるよう,演習プリントをつくり,図を描きながら「希釈溶液づくりの計算」を解説しました.
また,例題と解答,それに練習問題の解答を記したプリントも配布しました.このあたりをもういちど自習すれば,モル濃度は攻略できることでしょう.
モル濃度計算 完璧です。
モル濃度の計算、よく理解できました。
モル濃度 よくわかった
計算問題の理解がさらに深まったと思います。
molの計算思い出せた。出来た。
もう忘れるなよ.
モルわかった。
モル濃度の計算やっとわかった。
モル濃度やっと理解できましたー(^o^)ノ
わかった
mol分かりました!!
モル濃度→OK
mol濃度分かりました。
モル濃度わかりました。
モル濃度わかった。
わかった。
分かった!!
以上,これでモル濃度は卒業だ!!!
モル分かりました。何で先週あんなに悩んだのでしょうか
それは先入観なんです.
モル濃度 わかったと思います。
モル濃度ちょっとわかった
問題は何となく分かりました
モル計算 たぶん理解できたです
自信をもって「わかった!」と言ってくれ!
浸透圧と透析
分子を通す細かいネットを考えます.そのネットで2種類の異なる水溶液が接していたときにどのような現象がみられるのか,を解説しました.
半透膜のことをセロファンといっていますが、文房具屋に売っているセロファンやセロファンテープは半透膜として利用できますか?
セロファンテープは粘着剤が塗られているからダメでしょうねえ.文具屋のセロファンそのものはどうでしょう? セロファンにアレコレと種類があるわけでもなさそうなので,透析実験に使えるかもしれませんねえ.
浸透圧の絵を描くのが楽しい
どのようなものであれ,そこから楽しみを見いだして行くことは学問の喜びにつながるものです.
第12章「酸と塩基」(p306)
酸と塩基の関係,強酸・強塩基・弱酸・弱塩基の関係,水の溶解度積,について解説しました.
板書まちがっています。強酸と弱酸と強塩基と弱塩基のところ。NH3+→NH4+
次回訂正します.こういう指摘は大歓迎です.
その他
かぜをなおしたいです。
休養と栄養.
高校の化学の復習みたいだった
こういう声もあることだし,来週は緩衝溶液のメカニズムをやりましょう.これは手応えがあることでしょう.たまには教科書記載のレベルを超えたものもやりましょう.ふふふ
次回予告
第12章「酸と塩基」の残りをやります.これで教科書上巻はおしまいです.有機化学のイントロダクションもやる予定です.
pH苦手・・・
大丈夫.
高校時代、有機は苦手でした。
その記憶はリセットしましょう.「考える有機化学」を講義して行く予定です.乞うご期待.
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