おことわり
- この記事で主な読者として想定しているのは,実験実習科目を履修する大学1年生です.
- 2010年6月3日に公開した記事を継続更新しています.
実験レポートって何でしょう?
実験レポート提出は,実験実習の最終段階です.
そして実験レポートは,あなたが実験を行ったことを宣言する書類です.
だから,実験レポートを提出しなければ,実験実習をやったことにならないのです.
やってはいけないこと
絶対にやってはいけないことがあります.
やってもいない操作をやったと書いたり,数値をごまかしたりしてはいけません*1.
こういう行為は試験中のカンニングと同等の行為として,処罰の対象になります.
誰かが書いた実験レポートを丸写ししてもいけません.
過去のレポートのコピーだとか,友達のレポートだとかを丸写しする行為は,カンニングと同等の行為です.
特に,友達にレポートを見せてもらって,そっくりそのまま提出した,というような場合には,レポートを写した方も,写させてやった方も処罰の対象になります.
試験時間内に答案を見せてやった方も罰せられるのと同じです.
実験レポートは「あなたの課題」です.だれかの丸写しはダメです.
実験レポートの形式
実験レポートには万国共通の形式というものがありません.
実験科目ごとにイロイロと違いがあります.
用紙のサイズだとか,書式だとか,枚数だとか,そういったことは各実験担当教員の指示に従って下さい.
ここでは,そういう細かい違いは考えず,世間いっぱんに「実験レポート」と言われたときに想定される平均的なレポートを想定してハナシを進めます.
だから,ここで述べられて行く内容と,自分が履修している実験実習科目の担当者からの指示とが違った場合には,後者に従って下さい.
実験レポートの文体
ですます調ではなく,断定調で書きます.
実験実習レポートに限らず,大学でのレポートとか論文とかは断定調で書くものです.
実験レポートの構成
実験レポートの構成は,だいたい決まっています.
- 目的
- 原理
- 実験方法
- 実験結果
- 考察
- 参考文献
です.
「原理」と「実験操作」はいっしょになっている場合もあります.
「参考文献」は厳密には「参考文献と引用文献」に分かれているはずなのですが,学部実習実験レポートではこのふたつはごちゃまぜになっていることが珍しくありません.
それぞれの項目に何を書いて行けばよいのか,ひとつずつ見て行きましょう.次の記事に続きます↓
www.tnojima.net
更新日
- 旧ブログで公開: 2010-05-27
- こっちに引っ越し: 2013-06-01
- 最新更新: 2018-08-30
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*1:実験ノートも同様です.