Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

看護学科の化学講義(8)続々々・原子の結合

履修者13名全員出席.

前回の講義に対するコメントの一括紹介

f:id:hrmoon:20090612161401p:image

f:id:hrmoon:20090612161344p:image

ここに挙げられている質問や感想にひととおりコメントしました.くわしくは2009年6月5日のエントリー参照.

ハロゲン

D

ハロゲンの性質がよくわかりこのムービーを上映しました.

ハロゲン元素の映像を見て,臭素はなんだかすごい色をしていると思いました.たしかに身体に有毒そうな色だと思いました.

ハロゲンてこわい!

ハロゲンはなかなかデンジャラスな一面をもっているのですね.

ハロゲンすごいですねー.少し他の物質と組み合わせるだけで炎が出たりアルミが溶けたりして電気陰性度の力が分かりました.

多原子イオン(p108)

有毒+有毒→無毒,というのに多少抵抗感がありました.が,一般的にこのような反応は多いのでしょうか?

フッ素+ナトリウム→フッ化ナトリウム,という例があります.フッ素は猛毒のハロゲン,ナトリウムは危険物.しかし両者から成るフッ化ナトリウムは虫歯防止剤に使われている無害な物質です*1

硫酸イオンやリン酸イオンは今まで普通に使っていたけど,構造式ははじめてみたので こんな風なんだなと思いました.

配位結合を用いて説明しました.これでオクテット則を用いた説明ができます.

酸化数(p109)

はじめてよくわかったから今日は「酸化数記念日」です.

化学式の書き方(p114)

ここで元素記号を並べる方法を説明するために「酸化数」を先に説明したのでした.

化学反応式とモル(p120)

化学反応を考えるときはモルからモルへの流れで考えることが基本です.しかし天秤でもモノサシでもモルを直接測ることはできません.現実には質量や体積を計測し,そこからモルを求めます.モルからは質量や体積へ変換することによって理解しやすい物理量を得ます.モルで考えないことには話にならないのです.

高校のときにモルと聞いただけで拒否反応がでてたけど,今回は挫折せずに理解しようと思った.

これからモルをがんばりたいと思います.

モルは苦手分野なのでがんばりたいです.

夏休みまでにモルを攻略しましょう.

質量保存の法則の他,定比例の法則など,化学の法則は人の名前とセットで覚えるべきですか.

セットで覚えておいた方が何かと便利です.人名でない方の名称を知らない人を相手にする場合に困ったことになるからです.

「化学反応式とモル」の図がよく分からなかった・・・

次回説明します.

東京→新大阪...この考え方がわかりやすかった.すごーく頭の中がぐちゃぐちゃだったが,この一言でスッキリした.

これ,関東地方のどこかから関西地方のどこかに旅行に行くんだったら「まずは東京駅へ行く.次に新幹線に乗る.そして新大阪で降りる.降りたら案内板を見て乗り換えて行き先に向かう」という例えをして,新幹線に乗ることをモル→モルの流れにたとえたことに対するコメントです.なんとなく思いつきでしゃべったのですが,これが良かったようです.

次回予告

第5章「化学反応式とモル」を続けます.その次の章の三態変化まで突入できそうな感じです.

リンク

www.tnojima.net
www.tnojima.net

*1:有害性も指摘されてはいますが,少なくとも口の中に入れても大丈夫なレベルで安全,とはいえます