キーワード
可逆反応,活性化エネルギー,逆反応,酵素,触媒,化学平衡の法則,正反応,遷移状態,反応速度,反応速度式,反応速度定数,不可逆反応,平衡状態,平衡定数,律速段階,リボザイム,ルシャトリエの原理
講義内容要約
- 前期試験についての説明
- 活性化エネルギーが与えられないと化学反応が起きない.
- 反応の速さには,反応物の濃度,反応温度,触媒の存在,反応物が固体ならその表面積,が影響する.
- 反応の速さは反応速度式で記述される.
- 律速段階(ボトルネック)
- 触媒は反応の進むルートを定める.同じ反応物でも触媒が異なればルートが変わり,異なる生成物が得られる場合もある.
- 逆向きにも進む化学反応が可逆反応.
- 両方向の反応速度が等しくなった状態が平衡状態.
- 平衡状態における反応物と生成物の濃度の間には化学平衡の法則が成り立つ.
- 平衡定数の大きさから反応の進みやすさを見積もることができる.
- ルシャトリエの原理:平衡状態にある化学反応系は,外部からの攪乱に抵抗して新しい平衡状態を築く.
説明に使った動画
窒素酸化物の平衡系にみられるルシャトリエの原理:温度変化
窒素酸化物の平衡系にみられるルシャトリエの原理:圧力変化
確認問題
その他の配布物
質問
- 教科書章末問題の解答はどこにありますか?
目次の最後のページにURLあり
- <<と<の違いは何ですか? ≦という意味ですか?
- 今日の最初のプリントの覚えていないと困る部分は,高校でいう,赤点をとらないためのような部分ですか,それともそれができれば悪くないくらいの点が取れるのですか.
どちらかといえば前者
- テストで途中式を書きますか? 書かなければなりませんか? 熱を加えたり温度を下げたりしたときの平衡のしくみがよくわからなくて混乱してしまいました.
書いてなくてもOK
書いてあれば部分点加算の可能性あり
- ふつうの電卓でもいいですか
OK
- さいごのわったりかけたりしてはいけないというところがわかりませんでした.
コレは前回の内容に対する質問
コメント
- 反応速度に関するものはたくさんあって,その働きがよくわかりました.前期はきちんと予習復習をつづけてこれたので,ラスト1回もがんばって後期もこの習慣を続けていきたいと思いました.
- 化学反応の道はいくつもあることを知らなかったので,びっくりしました.化学平衡は考えたことないものだったので面白かったです.
- 薬をかみくだいてはいけない理由も,根拠と一緒に理解できた.律速段階という言葉を使う機会があれば使いたい.
- 化学平衡などのしくみを覚えるのはもちろんですが,私は化学式もあやしいところがあったので,それも覚えなくてはと少し焦りが出ました.定期試験に向かって努力したいです.
- 化学平衡は好きでした.テスト勉強がんばります.
- 化学平衡は身近なところで使われていてとても重要なものだなと思った.
- この世の全ては平衡移動で成り立っている.
- 実際の実験映像で見ると化学平衡が理解しやすかった.
- 今回の範囲は高校でも苦手なところだったのでしっかり復習したいです.
- 高校の時,得意だった範囲でしたが,忘れていて悲しかったです.
- この分野では うっかりミスをしてしまうので落ち着いて考えたい.
- ハーバーさんはドイツから見たら戦争の役に立った人なのに,その技術だけを使われ,本人はヒトラーに追放されてしまったのはかわいそうだなと思いました.
- 最後の話をきいて化学平衡は人類に役立っているのだなと思いました.テストがんばります!
- すきではなく 圧力など関わってきたらやばいので頑張ります.
- テストがんばります.
- 難しいです.テストがんばります.
- てすとがんばります!
- 難しかったので復習したと思います.
- あんまり理解できなかったので復習ちゃんとしようと思います.
- 化学最終日なのでテストしっかりがんばろうと思います!!
- ハーバーボッシュ法の反応式はこれまで何度も見てきたし,単純な式なのであまり気にかけたことはなかったけれど,裏には科学者のものすごい努力があると知って感動しました.
耐熱耐圧材料探し,触媒材料探し,反応条件検討
- 熱を加えたり温度を下げたりしたときの平衡のしくみがよくわからなくて混乱してしまいました.
熱化学方程式の熱エネルギーの項も化学式と同様に扱ってOK
- 小麦をつくるのに化学合成をつかっていたことにおどろきました.
化学肥料ナシに現代農業は成りたたないのです.
- ハーバーボッシュ法なつかしいなと思いました.ハーバーさん追放されてヒトラーはろくなことしないなと思いました.
ああいう人を当時の国民が選んだという事実も重要.
出席者数推移
(1)62→(2)61→(3)62→(4)62→(5)60→(6)58→(7)60→
(8)61→(9)59→(10)59→(11)50→(12)55→(13)57
次回予告と予習内容
「(14)放射線と放射能」を学びます.教科書15章(177ページから188ページ)を予習しておくこと.