夏が近づいてきました.真夏になると気温が38 °Cとか39 °C,場合によっては40 °Cに達することもあります.それでも私たちの体温がこうした温度まで上がることはありません.せいぜい37 °Cです.なぜそのようなことが可能なのでしょうか? それは,汗をかいて,汗の中の水を蒸発させ,その蒸発熱として体温を体外に捨てているからです.
発熱時に頭を冷やす氷のう,夏の朝に外に水をまく打ち水,そして快適に夏を過ごすクーラーは,いずれも物質が蒸発したり融解したりする際のエネルギーの移動を利用しています.今回はそのしくみを学びました.
38名中34名出席.出席率90 %.
キーワード
液化,液体,加熱曲線,気化,気体,凝固,凝縮,固体,三態,昇華,蒸発,蒸発熱,ヒートポンプ,沸点,融解,融解熱,融点,冷却曲線
講義内容の要約
- 分子レベルでみた固体,液体,気体の違い
- 状態変化に伴う熱エネルギーの出入り
- 加熱曲線を用いた,状態変化と温度変化の理解
- クーラーのしくみ
該当する教科書のページ
第8章,91ページから100ページ
トピック
- 凍結殺虫スプレー
- 氷のう
- 打ち水
- 氷河と地球環境
確認問題
計算問題
コメント
●授業,分かりやすくて面白かったです.次回もよろしくお願いします.●クーラーのしくみがおもしろかったです.夏場,室外機周辺がとっても熱い理由がわかりました.●クーラーのしくみがわかって面白かったです.●クーラーのしくみおもしろかったです.どうしてやけどをするのかよくわかった.●水蒸気がなんであんなに熱いのかわかってスッキリ.けど計算がややこしいです.●状態変化の矢印が2方向になるので,ややこしかったです.計算練習を頑張ります!! ●今回の講義で日常の素朴な疑問が解決できました.たのしかったです! ありがとうございます☆●むずかしいです.苦手です.がんばります.●熱 一番苦手でした.●理解できるかなーと思ったけど分かりやすくてよかったです.練習します!●計算・・・難しいです.●何気ないことにもエネルギーが関係していると改めてわかって面白かったです.●復習を頑張りたいです.●今日の状態変化はイメージしやすくて分かりやすかったです.何気なく使っていた氷のうが,実は理にかなっていると知ってびっくり!!●身の周りの現象に当てはめて考えてみると非常におもしろいし,興味深かったです.●次回もよろしくお願いします.●状態変化の計算苦手ですー融解熱とか蒸発熱らへんの計算悩みます・・・●今回の範囲は受験のときにやっていたので取り組みやすかった.●難しいけどがんばります.●状態変化にすごくエネルギーを使うことを知らなかった.●この分野はなぜかどうしても好きになれません・・・でも今日で理解は少しできました.
●有効数字は文章中の桁の少ない方と多い方とどちらの数にあわせるのか,忘れました.教えてください.
掛け算・割り算の場合には少ない方の桁数.足し算・引き算の場合には,小さい方の桁では共通する桁,大きい方の桁は最大のものまでが有効数字.教科書の付録に有効数字の説明があるので,それを読んでおくこと.
次回予告と予習内容
「(10)気体の性質」を学びます.教科書9章「気体の性質」(101ページから110ページ)を予習しておくこと.
リンク
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