Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

winK♡が「Re:Start宣言」の先で見せてくれた限界を突破する勇気:UNIDOL2016 Summer全国決戦 #unidol

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2016年夏のユニバーシティ・アイドル(UNiversity IDOL: UNIDOL)日本一の座を目指す UNIDOL 2016 Summer全国決勝戦に行って,北里大学 winK♡ @winK_kitasato のステージをみてきました.

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会場は 新木場STUDIO COAST でした.

収容人数約2,400人の会場は超満員でした.UNIDOLは毎回毎回来場者数が膨らんでいるイベントなのです.

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関東地区予選は6月13日(月)から6月15日(水)の3日間にわたって開催され,北里大学 winK♡ @winK_kitasato は初日の3位に入賞し,今回の全国決勝戦進出が決まりました.

winK♡のステージは6番目でした.

ここで『winK♡大革命』宣言が出されていました.

「Re:Start」の目的を具体的に見せてくれたwinK♡

今回の全国決戦に出場するために突破してきた今年6月の関東地区予選でwinK♡は,「Re:Start」をテーマにステージを構成していました.

www.tnojima.net

このテーマには,昨年8月の全国決戦に出場した後,冬の大会を出場辞退し,長く続いた沈黙の日々からの復活が宣言されていました.

今回のステージは「何のためにRestartしたのか?」の答えになっていました.その答えの一つは恐らく,「winK♡大革命によって限界を突破する」ことでした.

限界を突破する道のり

その「限界」を理解するためには,winK♡のリーダーが現在の3代目ゆみゆみ にバトンタッチされた2014年秋冬まで遡る必要があります.

結成初期のwinK♡は,ピラミッドを組んだり,跳び箱ジャンプをキメたり,新体操のようなリボンを振りまわしたりといった,「体育会系」のステージを特徴としていました.リーダーは初代も2代目もダンス経験者で,メンバーもダンス経験者だったり,本格的運動部出身だったり.

↑2代目リーダー あみたん(4年).あみwinK♡は基本を確実に大人数の動きをシステマチックに見せる動きと,ステージに引きずり込まれるような引力+ふんわり感,が特徴でした.

これに対して,2014年度入学のゆみゆみ世代(いま3年)は,ダンス経験も本格的運動部経験も無いというメンバーが多く,ゆみゆみ自身もダンス経験がありませんでした.

そういう状況もあって,この年の10月,1年生だけの新人戦UNIDOL freshも,上級生のスケジュールの都合で1年生だけで出場することになった2015年2月の全国決戦も,winK♡は 観客席から落ち着いて観るのがふさわしい,しっとりと落ち着いたステージを創りあげました.

「まずは,できることをやる.」

このあたりが ゆみゆみwinK♡のスタート地点です.

この後のwinK♡の成長は圧倒的で,2015年6月の予選ではジェット戦闘機の空中戦のようなスリリングなステージを,2015年8月の全国決戦ではトンネル工事ダイナマイト爆破のような爆発力のあるステージを見せてくれました.そして今年6月の予選では,スピード感に加速度を加えつつ精密で正確で高速なステージを展開しました.

このようにバリエーション展開しつつ,ステージ表現力も技術も進歩してきたwinK♡ですが,選曲パターンやステージ技術のなかには避けてきたものや関心をもたなかったものが残されていました.あるものは意識して,またあるものは無意識のうちに,winK♡自身にとっての「限界」となっていたわけです.

ここを突破するのが今回の目標でした.恐らく.

選曲パターンを変えること,そして,これまでにwinK♡自身がチャレンジしたことのない,そして他チームも敢えてチャレンジすることのない高度なステージに挑戦し,突破することを目標に日々努力を重ねていたのです

セットリストと出場メンバー

winK♡は,前もってTwitterでセットリストを公開してくれるので,オリジナルのムービーを動画サイトでチェックしておいて,それをwinK♡がどんな風にアレンジしてみせてくれるのかを観ることができます.

今回はそれぞれの曲にどのメンバーが出るのかも合わせて公開されていました.

以下,winK♡ が持ち時間8分間で見せてくれたステージを振り返ります.

全員で同じ衣裳,担当カラーなし,衣裳チェンジなし,メンバー紹介なし,という構成で,「winK♡は ダンスだけで勝負する」という決意を示していました.

(あみたん,おまゆ,さなさん は今回がラスト,あいり,ちひろ は今回が初ステージ)
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1曲目は winK♡ がこれまでに選ばなかったタイプの,メッセージ性の高い曲でした.

スクリーンに要所要所の歌詞を投影しつつ,winK♡自身がこれまでに意識して,または無意識に作ってきた限界を突破する意志をアピールしてくれました.

(えがぴ,りさぴょん,おまゆ,さおりん は今回がラスト)
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2曲目は1曲目とイメージをひっくり返した選曲で,今回久しぶりにUNIDOLステージに戻ってきた4年生の小柄なメンバー えがぴ & りさぴょん に合った1曲でした.

賑やかで楽しいステージでした.

(あみたん,おまゆ,さなさん は今回がラスト)
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3曲目はセットリスト発表時からTwitter上で話題になっていた選曲です.

1曲目同様に winK♡ がこれまでに選ぶことがなかったタイプのメッセージ性の高い曲であるとともに,ハイレベルなシンクロが要求される曲だからです.

原曲PVでは,時計の針が動くようにメンバーが並んで一直線を保ったまま,ワイパーのように動くシーンがあります.

これを,白黒タイル上でもなく,床に目印があるわけでもないステージ上で やってみせるという,winK♡にとって恐らく過去最大級の挑戦でした.

そして,それをwinK♡は見事にやり遂げました.

私はステージから見て観客席中央奥の階段を上がって左側の高さからこのステージを見ていたのですが,この見事に一直線に揃った移動を見た瞬間,実は winK♡ の10人は一直線に並んだまま動いていなくて,ステージと観客席が回転しているのではないのか,という錯覚に襲われました.

winK♡が空間を支配した瞬間でした.winK♡ のマジック!!

Twitterで『winK♡大革命が起きる瞬間』って言っていたのは,コレだったのです!
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最後の曲は,みんなで楽しく賑やかに,でした.

そして,「おやくそく」の winK♡ ポーズをキメて,予選同様,リーダーが「大好きー!」と叫びながら退場,会場の winK♡ ファンは「大好きー!」と応える,というものでした.

「次」があることが何よりも素敵

今回のUNIDOLステージを最後に解散する他大学のチームもありました.でも,winK♡には「次」があります.それが何よりも嬉しいことです.

今回のステージを最後にwinK♡のリーダーは3代目ゆみゆみ(3年)から4代目かな(2年)にバトンタッチされます.winK♡では,良きリーダーが良きチームを束ね,良きチームが良きリーダーを育てる,という理想的なサイクルが回りつづけています.

初代 "体育会系"かほwinK♡ → 2代目 "基本を確実に" あみwinK♡ → 3代目 "バリエーション展開" ゆみゆみwinK♡に続く4代目・かなwinK♡の活躍に期待しています.

今後のwinK♡

10月20日(木)の新人戦

11月6日(日)の北里祭2日目

冬の関東地区予選は?

冬の予選に出るかどうかは現リーダー自身がわかんないって言ってるので今のところ不明です.

チェキを

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