10年以上前のことなんですが(2005年夏),学際交流を目的とした宿泊セミナーに参加したことがあって,そこで情報工学に分類される何か(何だったか忘れた)の研究をやっている人から,この人の所属する研究領域での学会発表とかセミナーとかのスタイルについて話をきいて,それがとても面白かったので「これから先にみんながそういうことをやったら面白いだろうし楽しいだろうなー」って思ったことがあります.
スクリーンを3枚使い分ける
その人に教わったのは,次のようなやり方です.
- スクリーンを3枚並べる
- 真ん中がメインのスクリーンで,コレを使って演者が研究発表して行く
- 研究発表中でも自由に質問してOKで,ソコから質疑応答が始まる
- 質疑応答用に2枚目のスクリーンが設置されていて,ココには書画カメラ(OHPだったかも知れない)からの映像が投影され,演者は数式の変形とか略図とかを手書きしながら説明する
- 3枚目のスクリーンはチャットのために用意されていて,聴衆はアイデアや感想や情報源URLを勝手に書き込んで行くし,ソレ見た演者も気まぐれでコメントしたり書き込んだりするし,さらにその場にいない人も書き込んで来る
っていうことができる設備を北里大学の中のどこかに作ってくれないだろうかって私は今も毎日願っているし,設備環境についてのリクエストが受け付けられるタイミングでは毎回毎回毎回コレを提案しているのですが,2017年の時点では実現していません.
それの発展形態を考えた
Twitterが普及し始めたときに考えたのは,スクリーン3枚目ではチャットじゃなくてSNSタイムラインを表示したらいいんじゃないかっていうことでした.
今だったらハッシュタグ決めて,講義後に拾い集めてTogetterにまとめて講義録にする,っていうのができるよね!
あとから関連情報を追記して行けば,エンドレスなデータベースができるし,とくに講義内容トピックへのリンク集として使えば,来年 再来年 そのまた次の年の資料集もできるし.
っていうことも考えて,一度,学内のエラい先生に提案してみたことがあるんですが,「?」でした.
ムリもない.
しかし,「私にはあなたの言ってることが何だかまったくわかりませんが,あなたにイロイロなアイデアがあるんだったら,あなたにできる範囲で好きにやるのが良かろう」みたいな返事を頂いたので,「じゃ,好きにやります☆」ってことで,ソコから発展してるものごとの一つが「私の講義では撮影録音SNS実況中継OK」です.
建学の精神の一つが「事を処してパイオニアたれ」だからね☆
「スクリーン+プロジェクタ」3セット設置してくれないかな.
私の担当してる講義と演習では,黒板の写真撮影OKだし,Twitter実況中継もOKだし,勉学の役に立つありとあらゆる手法を試してみるのを推奨してます(ただし著作権とプライバシーの問題を負うこと).2017年の工業国の大学生だったらそんなのあたりまえ.
— 野島 高彦【化学】 (@TakahikoNojima) 2017年3月30日
おまけ
2014年夏からはオープンキャンパスのハッシュタグ #北里OC を大学として決めて,それを大学公式TwitterがTogetterにまとめるっていうのが始まりました.
#オープンキャンパス のハッシュタグを大学として決めておいて,来場者と開催側とそれぞれからのツイートを大学公式SNSアカウントで公開するというしくみ.取材メンバーがキャンパス内あちらこちらから実況中継. / “北里大学 オープンキ…” http://t.co/fvpxYnXOMU
— 野島 高彦【化学】 (@TakahikoNojima) 2015年8月2日
オープンキャンパス期間中は学内のあちらこちらにTwitterタイムライン投影のプロジェクタを設置.
ちなみにTwitterは会場でも見ることができます!L1の2Fにこのような映像があるので探してみてくださいね! #北里OC pic.twitter.com/7Ymj0aGryS
— 北里キャンパスナビゲーター (@KitasatoNavi) 2014年10月5日
おまけ2
スクリーン2枚で,片方にLINEを表示,っていうスタイルの講義をやってる人が学外にいます.先を越された!!!!!
こういう感じのことをやりたいんだけどスクリーンが1枚しかないうえに黒板に重なっている構造orz 『二つのスクリーンのうち、一つには授業で使用しているパワーポイントのスライドを、もう一つはLINEのタイムライン』http://t.co/gKtuz2Det5
— 野島 高彦【化学】 (@TakahikoNojima) 2014年6月5日