Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

彼らにはわかること・それは私にはわかんない何か・でもたぶん大事な何か

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18時からキャンナビの定例ミーティング.

今月5日(日)に行われた第1回進学相談会の反省会も兼ねていました.

学生が勝手にやってる何か

進学相談会とかオープンキャンパスとかでは,キャンナビのメンバーによる受験生向けの企画をやっていて,スライド+クリッカー使って大学クイズとか,北里生の大学生活とか,そのあたりをネタに30分くらいアレしてます.

この手の企画は医学部5年の滋賀県人Sくんが燃える企画で,彼がもう ホントしょうがない コテコテのスライドを投影しながらレーザーポインターをぶんぶん振り回して ヘンな 関西弁で調子よくしゃべって進めるのですが,コレ,内輪ウケするかもしれないけど学外の人が見てもワケわかんないだろ,っていう微妙なラインです.

で,それなりに笑いを取っています.

今回は彼を含め3人のメンバーが分担担当しました*1

会場,結構楽しそうでした.

公式動画撮影チームとして後ろの方から私も見てました.

私にはわかんない「ウケる基準」

この,それなりにウケる基準ってのが私にはわかんなくて,ジェネレーションギャップなのか,自分が大人になるに従って失ってきた十代の頃の感覚なのか,タイムマシン使って十代の頃の自分を連れて来たらウケるんだろうかとか,判断に苦しむところでした.

っていうことをキャンナビ担当の事務職員Y氏(二十代後半のナイスなお兄さん)に話してみたところ,Y氏も正直よくわかんないって言ってて,「え"!? Yさんにわかんないんだったら私にわかるわけないですよね?」ってことになりました.

「コレ,ジェネレーションギャップじゃないですよね!?」

で,Y氏とイロイロ話してみて至った結論は,北里大学の学生,特にキャンナビの学生の間には通じる感覚っていうのがあって,そういう感覚をもってる受験生が学生企画のイベントに集まってきて,純粋に楽しんでるんだろう,っていうことでした.

なんか大学生が楽しそうにやってるっていう場の明るさとか楽しさとか,ちょっとしたしょうもなさってのを,ストレートに喜べる感覚.

そういう感覚は,北里大学の卒業生ではない私には全く無いわけです.

勝手にやらせるのが良かろう

っていうわけで,キャンナビのメンバーが考えるアレコレには,よっぽどひどい何かでないかぎり,私としては,ぜんぶ肯定するのが良いだろうっていうのが,私の結論です.

私が考えたり,いじくったり,影響を与えたりすると,その,私にはわかんない感覚の部分が損なわれてしまう可能性があるからです.

これまでも何かを否定したことはなかったけどね.

私は時々意見を投げてみたりしてきたわけですが,ソレを検討するか門前払いするかは完全にキャンナビに任せてきたし*2

たぶん北里大学の中の広報関係の仕事を担当してる人々の中にも,同じような考えの人がいるみたいで,「ソレ,キャンナビの学生の裁量に任せてもいいんじゃないの?」みたいな結論に至ることも増えてきてる感じがします.

コレ,私の感じ,

だから違うかもしれないけど.

私自身はキャンナビのメンバーから何かきかれても返事は「適当にアレするのが良かろう.」だし,TwitterのDMとかFacebookメッセンジャーとかLINEとかで連絡が来ても「適当にアレして下さい.」って返事してるだけで,それなりにものごとが上手く進んでるので,これからもそんな調子かな.

それと,10月5日(日)の進学相談会では,冷たい雨の中,早く帰らないと天候がどんどん崩れて行くっていう時間帯に,学生が考えた なんかよくわかんない 企画にわざわざ来て下さって,いっしょに楽しんでいただいた来場者みたいな人々のことは大事にしたいなーと思っています.

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このブログを書いている人

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*1:司会進行役の医療衛生学部2年Kさんと,登壇するのはコレが初めてという医療衛生学部1年Nさん.

*2:今年の春に卒業して行った連中なんてヒドくて,私に意見を求めてきて,私が何か考えて対応すると,ソレを否定して別の案を出す状態だったし.そして私はそういうのが気に入ってるんだけどね.