調査レポートあれこれ
提出されたレポートの内容をさらに良いものにするためのポイントを9点選んで紹介しました.
- 表なのか本文なのか
- レポートの構成要素は本文,図,表のいずれかです.これら3つのどれなのかを明確な構成にする必要があります.たとえば本文の途中に写真だけが組み込まれている,などという構成にしてはいけません.必ず通し番号とタイトルを付け,それが何なのかがわかる状態にしておきます.
- 図鑑のようにイラストや図と文章が紙面を埋め尽くしている構成にしてはいけません.
- 図表のおやくそく
- 写真やグラフも図です.図は通し番号とタイトルを下に,表は上に入れます.
- レイアウトに依存させない
- 「左図のように〜」,「次ページの図のように〜」,「上の表のように〜」など,レイアウトが変わると成り立たなくなる表記をせず,「図1のように〜」,「図2に示す.」,「表3のように〜」などとします.
- 思わない・感じない・考える
- レポートでは執筆者がどのように考えたかを述べます.どのように「思った」のか,「感じた」のかは書きません.感想文ではないからです.
- 文体と文章の構成
- 文学的な表現をする必要はありません.一義に伝わる明快な説明文を考えます.
- 具体的な根拠
- 「本で読んだ」,「TVでみた」などと漠然と書かず,それらの出典を明記すること.
- 段落のサイズは食べ物と同じ: 一口サイズだと食べやすい
- 本文中で体言止めしない
- 実験レポートと同じ考え方:断定調で書く,すべての図表に通し番号とタイトルを付ける,すべての図表は本文中で扱う,図表を本文中でレイアウト依存させない(右の,とか次ページの,とか)
今年度,手書きは4通,プリントアウト19通でした.
実験ノートの紹介
第8回「実験実習科目対策講座その2」ではグループ実験を進めながら各自で実験記録を残していきました.
その際にどのような記録を残したのかを相互紹介する予定だったものの時間が足りず後回しにしたので,それを今回紹介しました.
工夫がみられ参考になりそうな記録を3点選び,紹介しました.
第1回目からの振り返り
「調べる」,「計画を立てる」,「記録を残す」.「レポートを書く」,「伝える」,「決める」.「説明する」といったスキルを身につけることがこの演習の目標でした.毎回の演習の内容は,これらのいずれかに対応したものになっていました.この演習を通じて学んだことが,残りの大学生活に,そして卒業後の人生に役立つものであることを願います.
調査レポートの返却
前回の演習で提出された調査レポートには1週間で添削を行い,今回の演習で返却しました.
- ジャニーズJr. の現状とこれから
- 働いてわかった居酒屋の魅力
- 人と星,数億年をつなぐ魔法の筒 望遠鏡
- 学校給食の献立の変化
- 3Dモデル制作ツール
- コンビニ型自動販売機
- リモコンを使わせない!? 〜AIエアコンの発展〜
- 実録! ミミズコンポスト24時!
- ボーカロイドについて
- うまい棒の歴史と未来
- クローン作成技術の光と影
- 東京都考案,2020オリンピック・パラリンピック暑さ対策「かぶる傘」の行く末
- 売上本数から見るドラゴンクエストの今後
- スーパーマリオシリーズ
- コンビニスイーツの発展
- タピオカ〜タピオカブームはなぜ起こり,今後どうなるのか〜
- バーチャルの世界へ
- コンビニのコーヒー市場と,新しい事業
- ペットボトルの将来性
- サッカーの戦術とフォーメーションの変遷
- 天候予測の技術と発展
- JリーグへのVARとGLTの導入
- 言語聴覚士の仕事とその将来性
提出物の返却
第1回目からの提出物をすべて返却しました.
第1回目には2人一組になって相手を取材し,他者紹介をしました.そのときの取材メモもコピーして返却しました.ペアになった相手について自分が取材したメモと,そのときに相手が自分について取材したメモとの両方がセットになって帰ってくるわけです.
感想やコメントを求む!
これから先,何かの拍子に「お! コレには1年生の #リケスタ で学んだ内容が応用できるじゃないか!」という場面に出会ったときにはSNSとかメールとかで知らせてください (電話はイヤ).
今後の演習に取り入れます.
そうやって少しずつ演習の内容を良くして行くことが,大学を良くして行くことにつながるし,それは世の中を良くして行くことにもつながります.
未来の世の中を良いものにして行くためにご協力ください☆
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