Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

看護学科の化学講義(13)化学反応と熱エネルギー

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キーワード

吸熱反応,生成熱,中和熱,熱化学方程式,燃焼熱,燃焼反応,発熱反応,反応エンタルピー変化,反応熱,ヘスの法則(総熱量保存則),溶解熱

講義内容の要約

  • 前期試験についての説明と模擬問題配布→コレ
  • 物質はそれぞれエネルギーを持っていて反応するときにそのエネルギーが熱として出たり入ったりする.
  • 反応にともなって熱が出る反応が発熱反応で,熱を吸い込む反応が吸熱反応.
  • 熱にもいろいろある:燃焼熱,生成熱,溶解熱,中和熱,状態変化に伴う熱.
  • 熱化学反応の書きあらわし方2種類:化学反応式に反応エンタルピー変化ΔrHを併記する方法と,日本の高校化学ローカルな熱化学方程式.
  • ヘスの法則:エネルギー保存則の熱化学反応バージョン.測定不能な反応熱を,測定可能な反応熱の組み合わせから求められる.
  • カロリーと脂肪生産:食べて摂りいれたエネルギーは何かの仕事に使わなければならないが,体温維持や運動で処理できないと,脂肪生産という仕事にエネルギーが向かうので太る.

該当する教科書のページ

第10章,「化学反応と熱エネルギー」,111ページから122ページ.

はじめて学ぶ化学

はじめて学ぶ化学

トピック

  • 毎日500 mLのコーラを飲み続けると,体重はどうなるのか?

質問

  • 水素水は効かないって言うけど(発泡)入浴剤は本当に効果があるの?

日本浴用剤工業会 によれば『全身の新陳代謝が促進され、疲れや痛み等が緩和』するとのことです.『湯に溶けた炭酸ガスは皮膚から吸収され、容易に皮下内に入り、直接血管の筋肉へ働きかけ血管を拡げます。』

出席者数推移

(1)64→(2)66→(3)64→(4)65→(5)64→(6)62→(7)61→(8)60→(9)60→(10)63
→(11)62→(12)59→(13)58

次回予告と予習内容

「化学反応と化学平衡」を学びます.教科書の123ページから136ページを読み,例題を解いておくこと.