10年後にナースとして働いている自分をイメージしてみましょう.ケガや病気で不安な思いをしている患者やその家族から,あなたは質問されるかもしれません:「その薬,大丈夫なんでしょうか?」,「その検査,大丈夫なんでしょうか?」,「その道具,大丈夫なんでしょうか?」
あなたはそのとき,きっとこう答えます:「大丈夫です!」.なぜなら10年後のあなたは信頼される技術を持っていて,医療技術の仕組みをわかっていて,安心できる医療が提供されていることを理解しているからです.
特に大学1年生のときにこの「化学」を学んでいればね.
自信をもって答えられるって,ステキなことです.自信を持って答えてもらった患者や家族も,安心して治療を受けることができます.そんな未来を実現しませんか? こんな風にして未来の社会を,健康で幸せなものに変えて行きませんか?
看護学部向けに私が2009年度から選択科目として開講している「化学」が目指しているのは,こんなふうに未来のあなたを幸せにし,これからあなたと関わるたくさんの人々を幸せにすることです*1.
この考えに賛同する1年生からの履修登録,welcome☆
「化学」を学んで幸せになろうぜ!
今回の出席者数は51名.
ガイダンス
この講義の年間計画,基本的な講義パターン,成績評価の基準,情報公開,大学での勉強方法,について説明しました.すべて以下の資料に記してあります.
この講義で使う教科書
- 作者: 野島高彦
- 出版社/メーカー: 化学同人
- 発売日: 2012/04
- メディア: 単行本
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医療および生命科学における化学
この世界を物質の視点で理解する科学が化学です.
キーワード
科学,化学,接頭語,ナノメートル,ピコメートル,物質,物体,分子,マイクロメートル,ミリメートル,メートル
参考ムービー「Powers of Ten」
次回予告
「(2)原子〜この世界をかたちづくっている材料〜」を学びます.この世界を組み立てている小さなブロック「原子」について学びます.そして,物理量をあらわす国際ルール「SI単位」について学びます.
高校化学学習到達度確認
成績評価に結びつかない高校化学理解度テストを行いました.原子量20まで+αの周期表穴埋め,水の生成をあらわす反応式,強酸の希釈にともなうpHの変化,有機化合物の名称.
ひとやすみ:私がかかわっている活動の紹介
(2) 年末やきいも大会
2010年から,年末に学内バーベキュー場でやきいもをやっています.開催日が決まったらお知らせします.学年/学部/学科を越えたつながりをつくろう!
今回の講義内容に関連する情報へのリンク
リンク
*1:だからマニアックな計算問題とか,やたらと細かいものごとの暗記とか,有機化合物の名前の付けかた,なんてのは一切やりません.そういうのは化学を専門にする一部の人々がやればいいんです.