講義内容要約
- 合成化学の技術が進歩したので,ペプチド,DNA,RNAを合成することができるようになった.
- 生体高分子の化学合成はタイヘンな作業なので,コンピュータ制御のシンセサイザーを用いた自動合成法が用いられている.
- 短い一本鎖DNAと,耐熱性DNA合成酵素と,温度可変装置を組み合わせることによって,遺伝子中の特定領域を増幅する方法がPCR.コレは20世紀のバイオテクノロジー+バイオサイエンスに最もインパクトを与えた技術.
- 蛍光色素を共有結合したddNTPsを混ぜておくDNA合成反応によって,DNAの塩基配列を解読することができる.
- DNA塩基配列解読技術を用いて,人間を含むさまざまな生物のゲノムDNAが解読されてきたし,これからも解読されて行く.
キーワード
ddNTPs,DNAシーケンサー,DNAシーケンシング,DNAシンセサイザー,dNTPs,遺伝子工学,液相法ペプチド合成,組換え遺伝子実験,蛍光色素,ゲノムプロジェクト,サーマルサイクラー,固相法ペプチド合成,耐熱性DNA合成酵素,プライマーDNA,ペプチドシンセサイザー,保護基,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR),メリフィールド法
関連情報
PCR
DNAシーケンシング
2015年にゲノムが解読された生き物の紹介
- 2月,オイル高蓄積珪藻, 『オイル高蓄積珪藻の全ゲノムを初解読』
- 3月,アゲハチョウ,『アゲハチョウの 「擬態」遺伝子発見/東大など、ゲノム解読』
- 3月,サツマイモ(の近縁種), 『サツマイモ近縁野生種のゲノム解読に成功~サツマイモ有用品種の開発に光~』
- 6月,沖縄アグー豚, 『アグーのゲノム解読/県畜産研究センター/ 品種改良、効率化へ』
- 8月,タコ, 『タコのゲノムを解読する』
- 11月,ギボシムシ,『ギボシムシと人間、 遺伝子的には親戚だった/ 沖縄科学技術大学院大学が研究を主導』
- 11月,パイナップル,『パイナップルのゲノム解読=干ばつ対策に期待-国際チーム』
後期試験についての説明
授業評価アンケート
2015年度後期の授業評価アンケートを行いました.
アンケート結果が返ってきたら公開します.
過去の授業評価結果はすべて公開しています→授業評価アンケート結果
確認問題
出席者の声:みんなはこういうことを考えている/感じている/知りたいと思っている
授業中,遠い世界へのいざないについていってしまいました.(訳:ねてました.すみません)
今日は寝坊したけど来ました.あと1回で全出席になります!
前期優でなくても今回がんばれば後期も優になって前期も優になりますか?
通年で優になる可能性が残されている.前期の評価は変えることはできない.
出席者数推移
(1)92→(2)94→(3)97→(4)93→(5)89→(6)77→(7)73→
(8)78→(9)78→(10)75→(11)68→(12)75→(13)75→(14)83→
(16)72→(17)58→(18)64→(19)68→(20)69→(21)67→(22)63→
(23)52→(24)56→(25)53→(26)53→(27)49→(28)50
次回予告と予習内容
医療や生命科学に関連する化学は今どこまで進展しており,これから先の10年間でどのように発展するのでしょうか.2025年の化学(医療関連)を考えます.2015年度の水曜1限化学講義は最終回になります.
リンク
参考書籍
- 作者: 井本稔
- 出版社/メーカー: 東京化学同人
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- 作者: John McMurry,伊東二,児玉三明,荻野敏夫,深澤義正,通元夫
- 出版社/メーカー: 東京化学同人
- 発売日: 2013/02/12
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- 作者: 時田澄男
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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