講義内容要約
- 合成化学の技術が進歩したので,ペプチド,DNA,RNAを合成することができるようになった.
- 生体高分子の化学合成はタイヘンな作業なので,コンピュータ制御のシンセサイザーを用いた自動合成法が用いられている.
- 短い一本鎖DNAと,耐熱性DNA合成酵素と,温度可変装置を組み合わせることによって,遺伝子中の特定領域を増幅する方法がPCR.コレは20世紀のバイオテクノロジー+バイオサイエンスに最もインパクトを与えた技術.
- 蛍光色素を共有結合したddNTPsを混ぜておくDNA合成反応によって,DNAの塩基配列を解読することができる.
- DNA塩基配列解読技術を用いて,人間を含むさまざまな生物のゲノムDNAが解読されてきたし,これからも解読されて行く.
キーワード
ddNTPs,DNAシーケンサー,DNAシーケンシング,DNAシンセサイザー,dNTPs,遺伝子工学,液相法ペプチド合成,組換え遺伝子実験,蛍光色素,ゲノムプロジェクト,サーマルサイクラー,固相法ペプチド合成,耐熱性DNA合成酵素,プライマーDNA,ペプチドシンセサイザー,保護基,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR),メリフィールド法
参考ムービー
PCR
DNAシーケンシング
2014年にゲノムが解読された生き物の紹介
後期試験についての説明
確認問題
出席者の声:みんなはこういうことを考えている/感じている/知りたいと思っている
●科学的な技術が生物とリンクして新たな発見をどんどん増やしていってる"今"を知ることができてよかったです.
●今この瞬間にも生命についてさまざまなことが解明されていると思うとわくわくしますね!
●ノーベル賞を2回とってる人がいるということに驚いた.世界で新しいものがうみだされるのには必ず化学の力が含まれていると思うので,未来の希望をつかむためには化学は必要だと思った.
●DNAの解読ができるようになった今,人類は多くの不可能を可能に変えてきたんだなぁと実感した.普段自分がもう無理かもなんて思ってることはちっぽけだと思えたし,もっと人生頑張って行こうと思う(笑)
●DNAが解読されて人間が何から成り立っているか科学的に分かってしまうことは,すごいことであるし,何か悪用されたら大変なことになりそうで怖いなと思いました.
●DNAがよみとりおわっている生物なんているのだとビックリでした.また,昨年は動物が多い印象でした.
●後期の内容は暗記が主なのできちんと時間をかけて勉強したい.
●あっという間に化学もあと1回!! やってきたこと復習しなくてはと思います.
●テストのせいで正月が
●模擬問題信じて頑張ります.来週2024年の話楽しみです!!
●模擬問題難しそうです.しっかりと前もって勉強して満点目指したいです!!
●今までものすごいなまけてたので,テストやばいです.覚えること多すぎて頭パッパラパーです.がんばります.簡単なテスト希望です.
●化学が昔(高校)から勉強してもできなくて苦手なのでテストピンチです.演習問題は出来るようにしてテストにのぞみます! 簡単にして下さい.
●後期はあっという間でした.ラスト1回頑張ります.
●テスト頑張ります.
●テスト恐ろしいです.
●試験しんぱい・・・.なーんにも分からない・・・気がします.笑
●テスト頑張ります.
●テスト頑張ります!
●模擬問題ありがとうございました.
●テスト予想問題ありがとうございました.まだわからないところもありますが,テスト頑張ります.
予想問題じゃないんだけど.
●あっという間にテストなんですね・・・.試験範囲の前期試験範囲も含むっていうのは前回のテストを復習しておけば良いんですか・・・?
「前回のテスト」じゃなくて「前回のテスト範囲」です.
出席者数推移
(1)44→(2)44→(3)43→(4)44→(5)43→(6)43→(7)42→
(8)43→(9)43→(10)41→(11)43→(12)43→(13)42→(14)41→
(16)41→(17)29→(18)35→(19)36→(20)35→(21)37→(22)32→
(23)- →(24)35→(25)33→(26)35→(27)21→(28)33
次回予告と予習内容
医療や生命科学に関連する化学は今どこまで進展しており,これから先の10年間でどのように発展するのでしょうか.2024年の化学(医療関連)を考えます.2014年度の金曜2限化学講義は最終回になります.
参考書籍

- 作者: JT生命誌研究館,工藤光子,中村桂子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: 新書
- 購入: 10人 クリック: 128回
- この商品を含むブログ (35件) を見る

- 作者: マクマリー,John McMurry,伊東〓,児玉三明,荻野敏夫,深澤義正,通元夫
- 出版社/メーカー: 東京化学同人
- 発売日: 2009/03
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログを見る