キーワード
オスモル濃度,キセロゲル,血液透析,ゲル,懸濁,懸濁液,高張溶液,コロイド,コロイド分散系,コロイド溶液,浸透,浸透圧,生理的食塩水,ゾル,チンダル現象,低張溶液,透析,透析膜,等張溶液,半透膜,ファントホッフの法則,物理吸着,ブラウン運動,分散,分散コロイド,分散媒,分子コロイド,ミセル,ミセルコロイド,溶血
講義内容要約
- 水は通すが溶質は通らない膜が半透膜.
- 半透膜を隔てて濃度の異なる溶液が接していると,低濃度溶液から高濃度溶液に水が浸透して行く.
- 浸透して増えた体積を元に戻すために必要な圧力が浸透圧.
- ファントホッフの法則π=CRT.
- 浸透圧測定を行って高分子のモル質量を測定できる:M = wRT/(πV).
- 粒子サイズによって水の混合物を溶液,コロイド溶液,懸濁液に分類する.
- さまざまなコロイドがある:気体,液体,固体の組み合わせ8通り.
- コロイドにはさまざまな特性がある:物理吸着能,ブラウン運動,チンダル現象.
- 溶液は通すが高分子は通さない膜が透析膜.
- 透析膜を使って生体高分子や細胞内小器官を分離精製できる.
- 半透膜のファイバーを使って溶液交換を行い,血液中の老廃物を除去する医療技術が人工血液透析.
関連トピック
人工透析患者数の推移
2011年末に国内患者数が30万人を突破しました.2012年12月現在,日本人の411人に1人は人工透析を必要とする患者です.
ブラウン運動
コンピュータシミュレーションで低分子と高分子のブラウン運動を比較できます.
コメント
全般
●むずかしかった・・・
●浸透圧むずかしい・・・><
●むずかしい
●色々とむずかしかったです.
●むずかしかったです.
●計算が苦手です.
●計算問題をスラスラ解けるようにしたい.
●今日も計算できてよかったです!
●浸透圧について,高校での知識を思い出すことができました.
●浸透圧,受験のとき勉強しました.また勉強します.
●浸透圧は生物で少しやったことがあったので,取り組みやすかったです.計算がわからないので確認しておきます.
●今回の内容は高校でもやったので出来ました.コロイドとかなつかしいです.
●ゼリーやこんにゃくがコロイドだったのは驚きでした.
●コロイドいろいろ♪
●コロイドは液体だけじゃない!と聞いて驚きました.自分の視野は思っていたより狭いと感じました.
●身の周りはコロイドだらけなんですね.今日のお弁当にも入っているのかな・・・
●光を見ているつもりだったのに,ホコリときいてなんか残念でした.先生のTシャツおNewですか?(笑)
●木もれびがキレだねーというのは「ゴミがキレイだねー」ということか・・・と思って萎えました.笑
●小学校のとき濁流をペットボトルに入れて放置してちんでん物と水に分かれる実験やったのを思い出しました!
質問
●牛乳って人工的に作れるんですか?
原理的に可能.現実的に不可能.
●腎臓に人工物のフィルターつければ透析する必要なくなるんじゃないんですか?
そのフィルターをどうやって交換するのかという問題が生じます.
出席者数推移
(1)32→(2)30→(3)31→(4)31→(5)31→(6)30→(7)30→(8)31→(9)28→(10)30
→(11)28→(12)28→(13)28→(14)28→(16)30→(17)28
次回予告と予習内容
「(18)酸と塩基」を学びます.教科書第14章を予習してくること.
これまでの講義録
- 看護学部の化学講義(1)ガイダンス+序論(2013-04-12)
- 看護学部の化学講義(2)原子〜この世界をかたちづくっている材料〜(2013-04-19)
- 看護学部の化学講義(3)化学とエネルギー(2013-04-26)
- 看護学部の化学講義(4)元素と周期表(2013-05-10)
- 看護学部の化学講義(5)原子と原子のつながり その1(2013-05-17)
- 看護学部の化学講義(6)原子と原子のつながり その2(2013-05-24)
- 看護学部の化学講義(7)原子軌道と分子の形(2013-05-31)
- 看護学部の化学講義(8)モルと化学反応式(2013-06-07)
- 看護学部の化学講義(9)濃度のあらわし方(2013-06-14)
- 看護学部の化学講義(10)物質の性質と状態(2013-06-21)
- 看護学部の化学講義(11)気体の性質(2013-07-05)
- 看護学部の化学講義(12)化学反応と熱エネルギー(2013-07-05)
- 看護学部の化学講義(13)化学反応と化学平衡(2013-07-12)
- 看護学部の化学講義(14)酸化と還元(2013-07-19)
- (15)前期試験
- 看護学部の化学講義(16)水と溶液(2013-09-13)
このブログを書いている人
*1:画像の出典→血液透析学習用アニメーション教材/北里大学医療衛生学部医療工学科臨床工学専攻,http://csnw.ahs.kitasato-u.ac.jp/%7Ece06741/