高校までは成績優秀層にいたのに,大学生になったら定期試験で苦戦して自信も生きる希望も無くした,という学生が現れるのが1年生の前期試験です.なんでそうなっちゃうんでしょうか? どうしたらそういう目に遭わないで済むんでしょうか?
以下によくあるパターンを書いておくので,前期試験をサクッとやっつけて,夏休みを気持ち良く迎えるための参考にしてください.
(1) 「計算問題で数値が割りきれず戸惑った」
「数値が割りきれない」→「割り切れるはずだ!」→「計算を間違えたのか!?」→「どこだどこだ!?」→「うわっ時間切れorz」っていうパターン.
高校までのテストでは,割り切れる数値がテストに用いられていることが多いものです.マークシート試験では,数値の代わりにx, y, zやa, b, cといった記号を用いる問題が普通です*2.
しかし,現実の世界では「実際の数値」を用いて計算を行う場合がほとんどです.だから大学でも,割り切れない数値を用いた計算問題があたりまえのものとして出題されます.割り切れなくても,有効数字と端数の丸め込みを正しく処理して解答すればOK.
対策→ 教科書や配布物中の計算問題に自主的に取り組んで数値計算に慣れる.
参考情報↓
www.tnojima.net
(2)「記述問題で何を書いて良いのか戸惑った」
「選択肢から正しいものを選べ」とか「ソレの名称を記せ」っていうタイプのテストでスコアを稼いできた層が陥るトラップ.
物事を他人に説明する能力は大学生のうちに身につけておきたい能力です.
対策→ 新しく何かを学ぶたびに,「それは要するに何なのか,どういうことなのか,なぜなのか」を説明できる状態にしておく習慣を身につける.勉強に限らず全てにおいてコレをやる.
(3)「試験範囲が広く準備が間に合わなかった」
「明日は試験だよ! 徹夜でやっつけるよ!」→「え"!? もう朝の6時!? 試験範囲の半分も終わってないんですけどorz」っていうパターン.
高校までは学期毎に中間試験や期末試験がありましたが,大学では学期の終わりにまとめて到達度を確認する試験がほとんどです.高校の定期試験の2倍〜3倍程度の内容が一度の試験範囲となるし,科目数も高校時代より多いのが一般的です.一夜漬けでやっつけようってのが物理的に不可能な場合があります.
対策→ 試験日の前日までに勉強を終える前提で,試験範囲を数日間に分割して処理して行く.
グッドラック
それではみなさまの試験勉強が順調に進み,試験で調子良く合格ライン突破できることをお祈りいたします.
出題する側の視点
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*1:イラスト出典→ http://www.k-aichi.net/img/illust37.jpg
*2:割り切れない数値が出て来る問題を出題すると,数値の丸め込みをどこでやるかによって答えが変わって来る場合があって,採点が面倒なことになるからです.