キーワード
液化,液体,加熱曲線,気化,気体,凝固,凝縮,固体,昇華,蒸発,蒸発熱,固体,ヒートポンプ,沸点,融解,融解熱,融点,冷媒
講義内容の要約
- 物理量の表しかた
- 分子が乱雑に飛び回ってるのが気体,分子どうしが入れ替わりOKなのが液体,分子どうしが入れ替わり不可なのが固体.
- 状態変化のなまえ:固体が液体になるのが融解,液体が気体になるのが蒸発(または気化),気体が液体になるのが凝縮(液化),液体が固体になるのが凝固,固体が気体になるのと気体が固体になるのが昇華.
- 融解に必要な熱が融解熱,蒸発に必要な熱が蒸発熱.
- 状態変化では温度は変わらなくてもエネルギーは必要.
- 熱エネルギーを与えて行った場合の温度変化を表すグラフが加熱曲線.
- 氷を溶かして室温の水にするまでに必要な熱エネルギーの計算
- 状態変化を利用して室内から屋外へ熱エネルギーを移すのがエアコンのクーラーモード.
該当する教科書のページ
第8章「物質の性質と状態」,91ページから100ページ
- 作者: 野島高彦
- 出版社/メーカー: 化学同人
- 発売日: 2012/04/26
- メディア: 単行本
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トピック
- 家庭用エアコンの変遷
- 室内機と室外機が一体化していて窓に組み込むタイプの装置から始まり,室外機が家屋の外に追い出され,リモコンが付き,ファンやセンサーが発達してきました.
- 家庭用冷蔵庫の変遷
- 毎日のように新鮮な食材を買ってきてその日のうちに食べていた時代には扉が1枚ある小型の冷蔵庫で用が済んでいました.日本人のライフスタイルが変わって週に一度まとめ買いをするようになって,冷蔵庫は大型になり,扉が何枚も付いたものが標準的なものになりました.家電の変遷は技術の進歩を教えてくれるのと同時に,人々が新しい技術を生み出した理由も教えてくれます.
- 氷のう
- 氷が融解するときに熱を奪うことを利用してアタマを冷やしています.冷たい物を載っけるだけでは不十分で,融解熱を利用することに効果があるのです.
- 打ち水
- 水が蒸発するときに熱を奪うことを利用して地面とその周辺を冷やしています.
確認問題
コメント
●氷のうとかクーラーとか生活にかかわる将来役立ちそうなことのしくみを習うのでおもしろいです.
●氷のうを使って熱が下がるのは,ただ冷たいものが熱をうばうのだと思っていたので,融解が重要であると知って意外でした.熱エネルギーの計算も絵を描くとよくわかるとわかりました.
●クーラーの仕組みなどが知れて良かった.
●比熱とかこの範囲めっちゃ嫌いだったので,今日たくさん学べて少し理解が深まりました.氷のうにはちゃんと化学的な理由があったのはビックリ!!昔の人ってすごーい.
●段階に分けて絵にかくと視覚的にとらえられて,とてもわかりやすかったです.頭の中だけで考えるのはやめようと思います.
●順番に求めて行けばそんなに難しくないなと思いました.わからなくなったらとりあえず図を描くことにします.
●図にすると分かりやすい!! 感激!! 泣 有効数字があいまいなのでがんばります.
●絵がわかりやすいです.
●図に書いて考えてみるちおわかりやすいと思いました!
●各ステップを順序よく考えると分かりやすいです.加熱曲線を頭に入れるとスムーズでした.
●今になって有効数字があやふやです.
●単位をつけて計算すると とってもやりやすいです.
●すっきりです!
●難しい!
●今回は状態変化について学んで不思議がたくさんありました.計算問題は図にするとわかりやすいです.
●氷のうの方が汗をかくよりも熱を奪うという点では効果が小さいのは意外でした.エアコンや冷蔵庫の仕組みがわかって面白かったです.
●1つずつ分解して考えるとわかりやすいですね!
●しっかり復習したいです.
●のどが痛くて先生の授業,せきで邪魔してごめんなさい.
●週のおわりで疲れがたまってます.眠かった・・・ごめんなさい.
●1限から授業があってねむくなってしまうので,しっかり夜は寝たいです!
●頭の中ごちゃごちゃです.
●途中で眠くなってうとうとしてしまいました.気を付けます!! 今回の内容は高校の時も何回もやったので,けっこう覚えていてよかったです.
●ここ好き!です!
●今日は集中してきけました.これからもがんばります!!
●エアコンのドライと冷房の違いって何ですか?
冷房機能は今日の講義で説明したものです.空気を加熱して水分を取り除く操作を加えるのがドライモード運転です.
●私は超汗かきなんですが,汗は体温上昇防止のためということは,私の身体は体温が上がりやすいってことですか?
どっちが原因でどっちが結果なのか,私には判断できません.病院実習のときに医師にハナシを振ってみてはいかがでしょうか.
●化学とは関係ないんですけど,最近,バイトとか学祭とか忙しくて家に帰るとすぐ寝てしまいます.やる気がおきないし・・・.先生は学生時代,どうやって勉強していましたか?やる気起こす方法教えて欲しいです.
- 勉強に対して「やる気」が起きた記憶がありません.たぶん,やらないとマズいからやっていたのです.現在に至る.そんな調子なので,「やる気起こす方法」を教えようがありません.あしからず.
- 計算系の科目はチラシのウラに問題を解いていって身体で覚えていました.用語や考え方は,シロウトに説明する言葉を考える,ってのをやっていました.他の科目の勉強のやりかたは覚えてません.
次回予告と予習内容
「気体の性質」を学びます.教科書の第9章(101ページから110ページ)を読み,例題を解いておくこと.
出席者数推移
(1)32→(2)30→(3)31→(4)31→(5)31→(6)30→(7)30→(8)31→(9)28→(10)30
これまでの講義録
- 看護学部の化学講義(1)ガイダンス+序論(2013-04-12)
- 看護学部の化学講義(2)原子〜この世界をかたちづくっている材料〜(2013-04-19)
- 看護学部の化学講義(3)化学とエネルギー(2013-04-26)
- 看護学部の化学講義(4)元素と周期表(2013-05-10)
- 看護学部の化学講義(5)原子と原子のつながり その1(2013-05-17)
- 看護学部の化学講義(6)原子と原子のつながり その2(2013-05-24)
- 看護学部の化学講義(7)原子軌道と分子の形(2013-05-31)
- 看護学部の化学講義(8)モルと化学反応式(2013-06-07)
- 看護学部の化学講義(9)濃度のあらわし方(2013-06-14)