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「参考文献」には何を書くのか
さて,次は最後のセクション,「参考文献」です.
実験レポートを書くにあたって,実験テキスト以外の資料を参考にしたことでしょう.
その際に参考にした情報をすべてリストにしたものが「参考文献」です.
自分で発見した情報でない限り,それはどこかの情報源から見いだしてきた情報です.
その情報がどこに記されているものであるのかを明記した上でレポートに記載する行為は「引用」であり,正当な行為です.
一方,明記しなかった場合,レポートを読む第三者には,その情報が「あなたのアイデア」なのか「別の人のもっていた情報」なのか区別できません.
このように,自分のアイデアではないものを,情報源を明記せずに報告する行為は「剽窃(ひょうせつ)」と呼ばれ,窃盗と同等の扱いを受けます.
不正行為として処罰の対象にもなり得るので,注意が必要です.
参考文献を記載するにあたっては,「それを見た第三者が,その情報源にたどりつける書き方」をしなければなりません.
著者名,書籍名,出版社,出版年,といった情報があれば,図書館なり書店なりに行って情報源にアクセスできますね.
学術専門誌などの定期刊行物に記載されている情報を引用する場合には,巻号,該当ページ,も記載する必要があります.
レポートを書き上げたら・・・
- 指定された項目はすべて記されているか?
- 図表番号に重複・欠落はないか?
- 図表番号と本文とは対応しているか?
- 単位に誤りはないか?
- 計算間違いをしていないか
というような基本事項を確認します.
〆切厳守
〆切に間に合わせることが重要です.
どんなにクオリティの高いすばらしいレポートでも,〆切過ぎたら減点.注意せよ.
お礼
ここに書かれている内容は,私自身が大学時代にティーチングアシスタントの大学院生とか,要領のいい生産性の高い先輩から教わった内容をもとにして,2010年度前期の「教養演習B『大学生としての学び方』」に向けて準備したものが元になっています.
2010年度版作成においてはTwitter上でのディスカッションが役に立ちました.
アドバイス,提案,などを下さったTwitter上の皆様にお礼申し上げます.
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更新日
- 旧ブログで公開: 2010-05-27
- こっちに引っ越し: 2013-06-01
- 最新更新: 2018-08-30
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