気温が上がりました.出席37名,履修38名,出席率97 %.
キーワード
質量パーセント濃度,質量/体積パーセント濃度,質量モル濃度,モル濃度,溶液,溶質,溶媒
どうして濃度計算をマスターしなければならないのか
卒業後に医療の仕事で注射液とか輸液といった液体を取り扱うから.その液体というのは何かが溶けている液体で,そこでは「どれくらい溶けているのか」が問題になるから.その「どれくらい」っていうのが「濃度」だから,濃度についてよく知っておく必要があるのです.
どうしてみんな濃度が苦手なのか
物理量の割り算になっているからです.「重さ」とか「長さ」といった基本的な物理量は「重い・軽い」とか「長い・短い」と実感できるリアルな物理量ですが,「濃度」っていうのは「溶けている量」を「全体の量」*1で「割った」量になっているから実感がわかないのです.「密度」がわかりにくいのと同じです.物理量の割り算でみんなが実感できるのは「速さ」くらいのものでしょう.これは「長さ」を「時間」で割った量ですが*2,スピードメーターというものを幼い頃から何度も見ているので実感がわくだけのことです.
講義内容の要約
- 質量パーセント濃度,質量/体積パーセント濃度,モル濃度,質量モル濃度の定義
- 溶質を溶媒に溶かして望ましいモル濃度の溶液を必要量だけ調製する場合の濃度計算
- 濃縮溶液を希釈して望ましいモル濃度の溶液を必要量だけ調製する場合の濃度計算
- 2種類の濃縮溶液をそれぞれ希釈して混合し,それぞれを望ましいモル濃度で含む溶液を必要量だけ調製する場合の濃度計算
- モル濃度から質量パーセント濃度への単位換算
先週配布した計算問題のシート↓
該当する教科書のページ
第6章,65ページから78ページ.
確認問題
トピック:DHMO
DHMOの話・くわしくは以下のリンク参照
●最後の水の話,まんまとひっかかりました.
コメント
●今まで理解できなかった濃度がスラスラわかって感動しました!●計算がすごくややこしくて難しくて苦手だったけど,先生の説明でわかるようになりました!●楽しかったです.きちんと復習します!●すごくわかりやすかったです!●とてもわかりやすかったです.でも混乱しそうなので復習頑張ります!●もう一回自分でちゃんとやんなきゃなーと思いました.生化学も野島先生におしえてもらいたかったです.●やり方は分かったので,たくさん練習したいです.●濃度の問題の解き方を完全に忘れてしまっていたので,これから復習して解けるように努力したい.●めっちゃわかりやすかったけど,まだしっかり自分のものにはなっていないので,ちゃんと復習しようと思います.●濃度なつかしい.●むずかしかったです.●濃度をあらわす単位変換が自分で解けませんでした.ややこしい!●単位変換が難しかった.●単位変換がやっぱり難しい.●高校の頃,わけわからなくて大嫌いだったけど,理解できました!●もうすぐ理解できなくなりそうです.●3時間睡眠だったのでうとうとしてしまいました.目が3になっていたと思います.●今回の問題,解くところで寝てしまった><次はちゃんと起きて授業うけたいです.すいません.●すごくややこしくなってきたのでがんばって復習します!●密度が今まで苦手だったけど,ちょっとわかった.●次回もよろしくお願いします.●だんだんびみょーになってきました.復習がんばります.
●テストが心配です.授業中の板書と教科書をみとけば赤点は防げますか?
この化学で赤点をとるとしたら,他の科目は大変な状態になっていることでしょう.
●質問なんですけど,mol・L-1 点が入っているように授業で見えたんですけど,書いていいんですか? それとも”かける”の意味で消していいですか?
入れても入れなくてもOK.
次回予告と予習内容
「(9)物質の性質と状態」を学びます.教科書第8章(91ページから100ページ)を予習しておくこと.
リンク
www.tnojima.netwww.tnojima.net