出席83名,履修94名,出席率88 %.徐々に出席率が低下中.今日は金星の太陽面通過を見ていたか?
キーワード
質量パーセント濃度,質量/体積パーセント濃度,質量モル濃度,モル濃度,溶液,溶質,溶媒
どうして濃度計算をマスターしなければならないのか
医療検査でも生命科学研究でも液体を取り扱うから.その液体というのは何かが溶けている液体で,そこでは「どれくらい溶けているのか」が問題になるから.「どれくらい」っていうのが「濃度」なんです.
どうしてみんな濃度が苦手なのか
物理量の割り算になっているからです.「重さ」とか「長さ」といった基本的な物理量は「重い・軽い」とか「長い・短い」と実感できるリアルな物理量ですが,「濃度」っていうのは「溶けている量」を「全体の量」*1で「割った」量になっているから実感がわかないのです.「密度」がわかりにくいのと同じです.物理量の割り算でみんなが実感できるのは「速さ」くらいのものでしょう.これは「長さ」を「時間」で割った量ですが*2,スピードメーターというものを幼い頃から何度も見ているので実感がわくだけのことです.
講義内容の要約
- 質量パーセント濃度,質量/体積パーセント濃度,モル濃度,質量モル濃度の定義
- 溶質を溶媒に溶かして望ましいモル濃度の溶液を必要量だけ調製する場合の濃度計算
- 濃縮溶液を希釈して望ましいモル濃度の溶液を必要量だけ調製する場合の濃度計算
- 2種類の濃縮溶液をそれぞれ希釈して混合し,それぞれを望ましいモル濃度で含む溶液を必要量だけ調製する場合の濃度計算
- モル濃度から質量パーセント濃度への単位換算
先週配布した計算問題のシート↓
該当する教科書のページ
第6章,65ページから78ページ.
確認問題
トピック:DHMOの話
くわしくは以下のリンク参照
●昨日,心理学の授業で同じように「水」についてのことを習いました.人間はだまされやすいんですね.同じことを書いている人は何人いるか・・・.
●H2Oの話はだまされました(笑)
コメント
●単位を使うやりかたはやはりわかりやすいと思った.●単位をつけると分かりやすいです.mol/Lをmol L-1と書くのに慣れるのにはまだまだ時間がかかりそうです●計算を単位で考えると,とてもわかりやすく進められた.●単位書くとわかりやすい!!●図や単位を書くととても理解しやすかったです!計算が楽しいくらいでした!ありがとうございます!●予習をして分からなかったところは,しっかり理解できました!●初めて自力で解けました!●分かりやすい授業ありがとうございます.●すごくわかりやすかった.●先生の教え方がうまくて感動です.化学が最近わかるようなってきて楽しい! 試験までおぼえているかわからないけど・・・●教科書と授業,非常にわかりやすいです●すごい分かりやすかった.●授業を受けて前よりも計算スピードが上がった気がする.●(4)のプリントの問題を復習したい.●復習して完璧にしたいです!●モル計算をかんぺきにできるようにしたい.●なんとなく分かった気がする.なんとなくではなくなるように復習●高校のときよりも苦手意識がなくなりました.●高校のときから濃度にはニガテ意識があったけど,振り払うことができた気がしました.●熱エネルギーとかはあまり得意ではないので次回はがんばります.●問題をいくつかこなさない限りこれは出来るようにならない気がする.●今回のはまだ覚えてた!!
●調製手順は今回の講義のように書けばいいんですか?
それでOK.
●今までたすきがけで計算してきたのですが,それでもいいんですよね?
どんなやりかたでもOK.答えが求められればなんでもいいんですよ.
●教科書の章末問題って答えないんですか?
●7は数字のこだわりですか?
1と間違えないための記述法です.珍しい書き方ではありませんよ.
次回予告と予習内容
「(9)物質の性質と状態」を学びます.教科書第8章(91ページから100ページ)を予習しておくこと.
リンク
www.tnojima.netwww.tnojima.net