Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

(3)高校から大学へ

【大学基礎演習】第3回目終了.「なぜ大学ではこうなっているのか」「それに対してどのように対処するか」がテーマでした.しくみを知って対応する,というのは,大学に限らず何事に対しても重要です. #tnthu2
Apr 26 via TweetDeck Favorite Retweet Reply

本日の配布物

今回の授業で解説した内容は以下の配布物に記載されています.

ICT利用状況調査の報告と解説

以下の記事で紹介しています.

グループワーク:「大学生になって」

実際に大学生活を送ってみて,どんなことに気がついたか,どんなことを感じているか,どんなことを考えているか,をグループワークで整理してみました.

解説:「日頃ヒマなわりには〆切前に苦しい思いをするのはなぜか」

多くの大学生が試験直前やレポート提出直前に切羽詰まった状況に追い込まれます.その理由を解説しました.

グループワーク:「スケジュール管理の実際」

各自で工夫している点や困っている点,人に教えてあげたい点などをグループワークでまとめてもらい,発表してもらいました.

解説:「時間を仕分けする」

35,040時間.

4年制大学の大学生として過ごせる時間の長さです.これが大学生活の「持ち時間」になります.持ち時間は有限です.アレもコレもやりたいところですが,物理的にムリです.そこで,時間の使い道を「仕分け」する必要があります.

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「重要でもないし急ぎでもない」の撲滅を目指し,それから「ジャマ」が入りそうな場面を想定して避難する方法を準備し,そして,緊急事態を招かないように計画的に試験対策やレポート制作を進めることが成功の秘訣です.

解説:「上手にレポート課題をやっつける」

「がんばる」とか「努力する」とか「がまんする」ではなくて,攻めの姿勢は「やっつける」.

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やっつけるために必要な時間を見積もっておいて,持ち時間に割り当てれば〆切寸前になって絶望的な状況に追い込まれることはありません.

解説:「自分の『性能』を知る」

1時間で何ページの本が読めるか,1時間でA4サイズの文章を何文字書くことができるか,文章を書くのは得意か,グラフやイラストを描くのにどれくらい苦労しているか,など,自分自身でなければ知らない自分の「性能」を理解しておくことによって,ムリのないプランを立てることができるようになります.性能を知るためには,実際に時計で時間を計測してみる必要があります.たいていの場合,自分自身で考えていた必要時間と,実際にかかった時間とがまったく違うものです.

次回までの課題

次回とその次のテーマは「授業ノートは役立つ記録」です.高校までと同様に黒板を使う方式,パワーポイントのスライドショー,配布プリントを解説する形式,言葉による伝達,などなど,様々な形式があり,とまどっている人も多いところです.そこで「ノートのとりかた」について感じていること,困っていること,工夫していること,などをA4用紙1枚に纏めてくることにします.次回,その内容に基づいてグループワークをやります.

これまでの授業記録

参考書

今回の授業では以下の書籍を参考にしました.どちらも成功している理系研究者が,「しごとのやりかた」を解説してくれている書籍です.

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

ラクして成果が上がる理系的仕事術 (PHP新書)

ラクして成果が上がる理系的仕事術 (PHP新書)