Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

(1)ガイダンスと抽選と連鎖紹介

今年度から木曜日1限の「教養演習B『大学生としての学び方』」を分担担当することになりました.この科目は「大学生が大学において学んで行くための手法」を演習形式で育てることを目的として開講されている科目です.一般教育部に所属する複数の教員が単独,あるいはグループで6コースを受け持っています.コースによっては履修希望者が多く,抽選によって履修者を決める場合もある人気科目です.
木曜日1限のコース(半期)は,昨年度より情報学の藤原先生,化学の江川先生,社会科学の小島先生の3名により共同担当されています.今年度もこの3名が木曜1限を担当予定だったのですが,5月から6月にかけて計画されている「実験レポートの書き方」の部分を私がサポートすることになり,それならばコースを通じて参加しようと思い,初回から参加することにしました.こうした「教育的色彩の強い科目」に携わるのは初めてなので,私自身,この半期がとても楽しみです.

ガイダンス

主に藤原先生がシラバスに沿ってプログラムの進行計画を説明されました.

抽選

教室には立ち見が出るほどの履修希望者が集まりました.グループワークや実験を含む科目なので,履修可能者数には制限があります.くじ引きによって30名を選びました.

最初のプログラム:連鎖紹介

グループワークです.小島先生が手順を説明.
10名ずつ3グループに分かれての演習です.各グループでジャンケンをして時計回りに順番を決めます.最初に奇数番の人が右隣の奇数番の人に3分間の「取材」を行います.取材内容は住んでいる地域とか,通学経路とか,大学で挑戦してみたいこと,などです.3分経ったら同じことを奇数番の人が右隣の偶数番の人に「取材」します.3分後,1番の人から順に自分が「取材」した人についてグループ全体に「紹介」します.
取材中も紹介中も,1年生はとても楽しそうにグループワークに参加していました.

初回プログラムを終えて

薬学部,獣医学部,海洋生命科学部,看護学部,理学部,医療衛生学部といった多数の学部から1年生が集まってグループワークにとりくむ時間は,総合大学で学ぶ際に学部を越えてつながりをつくる良い機会です.2年次以降にキャンパスがわかれる北里大学では,こうした機会が大切です.様々な価値観と卒業後の目標をもつ学生が集う総合大学らしい特色あるプログラムだと感じた第一回の授業でした.

2010年度教養演習

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