Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

医学部(1/6)

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医学部は本日から毎週金曜日の午後が化学実験となります.全員に対して化学単位のE教授が化学実験の概要を説明.これに続いて,学生を3グループに分け,それぞれの説明タイム.例年,医学部対象の際には医学部から3名の教員が応援に駆けつけてくれることになっています.医学部のO先生*1は,有機化学実験のグループにまずは医学生としての実験に対する心構えを説明し,続いて具体的な実験操作と注意点の説明.医学部2年生以降の実習内容を紹介しつつ「医師として『知っていること』と『できること』は違う」などの言葉に,学生一同真剣に聞き入っていました.

今回の集団でもあちらこちらで学生実験特有のハプニングがみられました.私が見ていた範囲では,ガスバーナーで前髪を焼いてしまう学生2名*2.なんど注意しても保護メガネを外そうとする学生*3.誤った試薬を加えて激しい反応に驚く学生.おっかなびっくり化学実験といった感じでしたが,事故もなく無事に終了しました.実験操作終了第一陣は16時40分頃.非常に手際が良く,後片付けも自主的にやっていました.全員完了は18時10分頃.滴定の実験に時間を取られた学生がいました.ここはどうしても時間のかかる部分です.

第一実験テーマ終了

学生全員が帰った後は,器具の確認と片付け.そして次の実験に使う器具の取り出しと準備です.来週の木曜日には再び人数約160名のグループが戻ってきて2番目の課題に取り組みます.これから一年間にわたり,あちらこちらの学部から学生がやってきては化学実験を体験することになります.

*1:2年生以降の医学専門科目も担当されています

*2:一人は実験終了後,その場でヘアカット開始.おいおい.

*3:慣れないと不自由を感じるのは確かですが安全第一なので口うるさく指導しています.