就職先が決まったとか,国家試験に合格できそうだといった嬉しいニュースが続いています.今月卒業する4年制コースの学生は2010年4月に入学した世代です.旧L1号館で前期の半年間を学んだ世代.
卒業する学生から新社会人に向けての一言をリクエストされることがあるので,最近考えていること,感じていること,思っていることをここに記しておきます.
この春で大学を卒業するみなさまへ
人生は時間とともに組み上がって行くものです.
互いにどのような関係にあるのかわからない部品が毎日毎日,転がり込んで来る工場のようなものです.
うまい具合に部品が組み合わさればTVになったり,自転車になったり,そんな感じです.
あの部品があれば冷蔵庫が組み立てられるのに,なんていうことを考える時があるかもしれません.
でも,そのときまでに集めた部品では,冷蔵庫を組み立てるのは無理かもしれません.
そんなときは,待てよ,冷蔵庫は無理でも洗濯機なら行けるかもしれないぞ,って考えてみるのです.
そんなときに,ずっと前にどこかで手に入れた部品が役に立つこともあります.
何がどこにどうつながるのか,何年か先になってみないと判断できないものです.
だから,
- 手持ちの部品で何が組み立てられるのかを常に考え続けること
- 望ましい目標を実現するためには,どの部品を手に入れるべきなのかを常に考え続けること
- 欲しいタイミングで欲しい部品は来ないのが普通であることを受け入れること
が,人生を続けて行くために必要です.
「人生がどうなるか」ではなく,「人生をどうするか」を考えてください.
アメリカの計算機科学者アラン・ケイがこんなことを言っています*1.
The best way to predict the future is to invent it.
未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ.
卒業するみなさまの人生が素敵なものになりますように.
グッドラック☆
野島 高彦
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