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Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

キャンナビと過ごした5年間:彼らは成長したので私がいなくても困らないんじゃないかって思うこともある

キャンナビ

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キャンナビ @KitasatoNavi といっしょにアレコレやるようになったのはちょうど5年前の今日2011年3月10日(木)のことでした.なんで覚えているのかっていうと,それは東日本大震災の前日だったからです.

きっかけ

キャンナビが始まったのは2010年度からで,その頃も私は水曜1限に医療工学科の化学講義をやっていました.

そのときの履修者の中に,キャンナビに参加しているメンバーが5人とか6人とか7人とかいて,私のところにちょくちょく来ては,SNSの使い方だとか,htmlのいじくり方だとか,著作権がどうのこうのとか,そういうことを尋ねては帰るっていう調子でした.

当時も今もキャンナビは受験生向けにブログを書いていて,ソレを軸に彼ら(ちょくちょく来てた人々)は活動をイロイロとオンラインに展開しようって考えていたのですが,そういうアイデアをミーティングで提案しても理解してもらえず,入学センター(キャンナビを担当している部署)の職員に提案しても理解してもらえず,しょうがなく私のところに,という流れでした.

誰にもわかってもらえない学生が私のところにやって来る,っていうパターンが出てきたのはこの頃からですね.

ランダムアクセスしてくる彼らを個別に対応するのが面倒なので一括指導してその内容を継承してもらうのが手っ取り早いって考えた私は,入学センターと相談のうえ,とりあえずキャンナビのインターネット関連のアレコレの面倒をみることにしました.

せっかくなので,キャンナビってのはどんな連中の集まりなんだろうって思って,初めて様子を見に行った定例ミーティングが,2011年3月10日(木)午後のことでした.

最初の頃は私がアレコレ教えていた

2011年度の初めは,キャンナビの中のオンライン展開に興味を持っているメンバーがアレコレと質問して来るものごとに対して対応し,生産的な技術を教える,というスタイルでした.

「引用と剽窃の違い」とか,「ブログ更新はTwitterで告知することが読者獲得に有効であること」とか,「限られたツイート文字数を節約するためには短縮URLが有効である」とか,「サーチエンジンに引っかかるための文章構成」とか.

彼らは私から教わったアレコレを試してみて,そうすると次のアイデアとか疑問とかが浮かんで来るのでソレを私のところに持ち込んで,ソレを私が教える,という関係がこの時期に続きました.

しばらくして彼らは具体的な目標を立てるようになった

数ヶ月して彼らが「自分たちのホームページを作りたい」と言ってきました.

彼らは情報科学系の科目でhtmlの書き方を学んだはずだったのですが,「何かを第一歩から作り始めて完成形にする」という経験が無く,どこからどのように着手したらよいものかわからない,という様子だったので,「それじゃ,とりあえず第一段階を私が作るから,あとは自分たちで考えて更新するなりコードを大幅改訂するなりしてくれ.君たちがhtmlを書き換えて持ってきたら大学サーバーにアップロードするからさ」っていうことになって,彼らがアレも載せたいコレも載せたいソレにリンクしたいっていうのをぜんぶ聞き出してぜんぶhtmlにして公開しました.

そのうちに一緒に創るようになった

キャンナビにはWebチームができ,新しいオンラインサービスが始まると私といっしょに試してみたり,他のサービスと組み合わせてみたり,ということをアレコレ試し続けました.その結果,2012年度から2013年度にかけて,現在のシステムの基幹となる組み合わせが完成しました.

コレにかかわった人々と,担当した作業は以下のリンクに記してあります.
www.tnojima.net
コレは私が一人で考えたものではなく,情報系でも工学系でもない学部生との共同作業です.

今の彼らは自分たちで勝手にやるようなった

2013年度後半に彼らは飛躍的に進歩し,私が必要とされる場面も少なくなりました.

現在の私は,前期にキャンナビ1年生全員を対象とする60分間の「インターネット研修」を開講していて,ここでは私がオンラインサービス,特にSNSを利用するうえで理解しておかなければならないものごととか,応用可能性とか,そういうことを教えています.

それから,Webチームを対象に,WWWの仕組みから始まってhtmlのコードをいじくる方法を説明し,実際に自分で持ち込んだPCで試してみる,という90分間の演習を開講しています.

Webチームはキャンナビ公式ホームページの更新作業を年に2回やっていて,作業内容は主にメンバー紹介ページの更新と年表の改訂です.それから,年度末に開催される「オープンキャンパス番外編」の告知ページとか申込みページもキャンナビ制作です.

これらのファイルづくりは,すべてキャンナビWebチームが進めていて,自分たちでホームページ更新用のコードをぜんぶ書いて私のところに持って来ます.

私はコードの最終チェックをやって,大学のサーバーにファイルを送るだけです.

ときどき,「ここにこういう感じのパーツを組み込みたいんですが」とか「あのページのあそこに組み込まれているようなあの機能を使ってみたいのですが」というような相談が来ることがあり,そういうときには私がリクエストに応えることもあります.

もう私がいなくても大丈夫なんじゃないかって思うようになった

キャンナビのWebチームは十分に成長したので,もう私が教えることも無くなってきました.

っていう風に私は思っていたのですが,彼らはそう考えているわけでもないようで,また,Webチーム対応以外にも,私が私自身で把握していないところで役に立っているところもあるらしく,っていうことは間接的に北里大学にも貢献しているっていうことなので,おそらく今後もこの関係が続きます.彼らとの関係も6年目に突入です.

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