Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

看護学科の化学講義(17)透析と浸透圧

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キーワード

遠心分離,キセロゲル,血液,血液透析,血球,血しょう,ゲル,懸濁,懸濁液,高張溶液,コロイド,コロイド溶液,コロイド粒子,浸透,浸透圧,生理的食塩水,ゾル,チンダル現象,低張溶液,透析,透析膜,等張溶液,半透膜,ファントホッフの法則,物理吸着,ブラウン運動,分散,分散媒,分子コロイド,ミセル,ミセルコロイド,溶血

講義内容要約

  • 浸透圧が生じるしくみ
  • ファントホッフの法則と高分子の分子量測定
  • 生理食塩水
  • 混ざりものの液体:血液の場合
  • 粒子のサイズと粒子を支配する力
  • コロイドの世界いろいろ

該当する教科書のページ

第13章,149ページから160ページ

はじめて学ぶ化学

はじめて学ぶ化学

関連トピック

人工透析患者数の推移

一般社団法人日本透析医学会の資料によれば,2015年12月現在,国内患者数は約32万人です.日本人の390人に1人は,人工透析を必要とする患者です.

2011年末に初めて30万人を超えたわが国の慢性透析患者数は2015年末には324,986人となった。この数は、 前年より4,538人の増加である。

ブラウン運動のシミュレーション

質問とかコメントとか

  • 化粧水とかのCMで「お肌に浸透」って聞きますが,これは肌よりも低張なものを使っているんですか?

コレ,肌のいちばん外側の層に染み込むだけで,細胞の中に浸透していくわけではないです.肌の表面は体内に異物が入り込まないように頑丈にできていて,低張液に触れた程度では水が体内に入ってくることはないのです.そうじゃないと雨水が体内に入ってきて大変なことに

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直ちに死ぬことはなくて,水を与えると復活します.仮死状態に近い状態になっている模様.

  • なめくじに塩をかけて縮むのが低張溶液(?)と名前がついているのが驚きでした.
  • ナメクジに塩やったことあります.今日の話をきいてその原理がわかったのでもう1度やりたいです.映画館はほこりまみれと聞いて行きたくなくなりました.

砂糖でもできるはずなのでお試しください(やったことがない・アリが出て来て処理が面倒になりそうだから)

  • U字の試験管を使って浸透圧の実験をしてみたいと思った.
  • 等張液と高張液と低張液の違いの説明がわかりやすかったです.
  • 溶液との浸透圧によって反応が全く違うと分かった.血液透析のように看護っぽくて面白かった.
  • 鼻に水が入ると痛いわけが化学的にわかったのでおもしろかった.
  • 鼻に水が入ると痛いとか太陽のこもれびとか身近な現象が化学で説明できておもしろいと思いました.
  • 高校のときにも浸透圧とかをやりましたが,いつもごっちゃになってしまうので理解できるようがんばります.
  • 看護の授業の中で「血漿コロイド浸透圧」が出てきて,その時はなんとなく「コロイド」という言葉を使っていたが,コロイドというものが何なのかや その性質等を知れて良かったです.
  • こもれびや映画館は,ほこりなどで肉眼に見えるのを知って汚いと思った
  • こもれびは空気中にほこりなどがあるから見えるということに驚きました.透析や活性炭による血液浄化など,化学が医療に活かされていてすごいなと思いました.
  • 高校でチンダル現象について扱ったときは,日常生活での例として,雨が降っている夜は車の光の道筋がよく見えるという話をききました.このように,日常生活に何気ない現象のしくみが知れるのはとても楽しいことだなと思います.

[連想]雨の降っている日には地デジ放送が受信しにくいことがあります.雨粒と雨粒との間隔が地デジ放送の波長と重なっていてジャマされるから.

  • ブラウン運動という名前は知っていましたが,どういうものなのかよく分かってなかったので,今回理解することができて良かったです.
  • 株はある意味ブラウン運動であるということに驚いた.やはり化学でも何でも発見した人の名前がつくんだなと思った.
  • 株と為替レートの話がおもしろかった.簡単にお金をかせぐ方法はこの世に存在しないのだと感じた.
  • 株って楽しそうだなと思いました.
  • 本当の細胞内の様子が いろいろなものがたくさんあって気持ち悪かったです.

あなたの身体も,そんな細胞からできているのです.

  • 難しいです
  • よくわからなかったので復習します.
  • この問題はわからなかったので解答みて求め方を確認します.

出席者数推移

(1)62→(2)61→(3)62→(4)62→(5)60→(6)58→(7)60→
(8)61→(9)59→(10)59→(11)50→(12)55→(13)57→(14)51→
(16)55→(17)46

自宅学習と次回予告

  • 次回は「(18)酸および塩基とpH」を学びます.
  • 教科書第 14 章のうち,14.6「酸および塩基の中和」,までの範囲(161ページから172ページ6行目まで)の範囲を読み,例題14.1から14.6までに取り組むこと.
  • 理解できなければ,学習サポートセンター(ASC)で個別指導を受け,解決すること.
  • 前期に化学要習を履修した者は,第 9 章「酸と塩基 I」および第 10 章「酸 と塩基 II」を復習すること.

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