Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

医療工学科の化学講義(28)バイオテクノロジーを支援する有機化学

f:id:takahikonojima:20171201151912j:plain*1

講義内容要約

  • 合成化学の技術が進歩したので,ペプチドもDNAも有機化学合成することができるようになった.
  • 生体高分子の化学合成はタイヘンな作業なので,コンピュータ制御のシンセサイザーを用いた自動合成法が用いられている.
  • 短い一本鎖DNAと,耐熱性DNA合成酵素と,温度可変装置を組み合わせることによって,遺伝子中の特定領域を増幅する方法がPCR.コレは20世紀のバイオテクノロジー+バイオサイエンスに最もインパクトを与えた技術.
  • 蛍光色素を共有結合したddNTPsを混ぜておくDNA合成反応によって,DNAの塩基配列を解読することができる.
  • DNA塩基配列解読技術を用いて,人間を含むさまざまな生物のゲノムDNAが解読されてきたし,これからも解読されていく.

キーワード

ddNTPs,DNAシーケンサー,DNAシーケンシング,DNAシンセサイザー,dNTPs,遺伝子工学,液相法ペプチド合成,組換え遺伝子実験,蛍光色素,ゲノムプロジェクト,サーマルサイクラー,固相法ペプチド合成,耐熱性DNA合成酵素,プライマーDNA,ペプチドシンセサイザー,保護基,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR),メリフィールド法

事前配布資料

前回の講義終了時に予習用の資料を配付しました.コレがテキストになってます.

2017年にゲノムが解読された生き物の紹介

後期試験についての説明

質問

  • PCR法って電気ケトルとか使って手動でもできるのですか?

できます.サーマルサイクラーが発明されるまでは湯浴を3個並べて人間が3人並んでチューブのやりとりをしていたらしい.

  • もし恐竜の遺伝子が解読できたら復活させることはできますか?

現状でソレが可能なのはSFのなかだけです→ジュラシックパーク

  • 好きな子のDNAをPCRで増やしてそこから個体へと変化させるとノーベル賞もらえますか?

  • 人間が生きている内に吸い込む空気は何Lなんだろう.

  • クリスマスの勝ち組の定義って何でしょうね・・・

  • 海底資源はなぜあんなに騒がれているのですか?

「資源の無い国に実は資源があった!」ってなったら大騒ぎになるよね.

  • 先生は今の仕事に満足していますか?

どこからどこまでを仕事とするのかによる.

  • 先生みたいに聡明な大人になるにはどうすればいいですか?

  • 今回のテストの点数の余剰分はどうなりますか?

切り捨て.

コメント

  • 朝が寝い
  • 頭が痛いのでゆっくり休みます.
  • 今日はずっとスライドだったので,いつも以上に眠かった!!
  • 眠すぎる.
  • 遅刻しました.やる気が足りてないです.
  • 二度寝して遅れてしまった.
  • 来週の講義が楽しみです.
  • テストに向けてがんばります.
  • 試験がんばりたいです.
  • 今週も起きれました!
  • 今回までちゃんと出席したんだから,きっと最終回も出席しているはず・・・!
  • あと1回で初回授業の宣言達成!全体に出席してますよ!
  • 最後まで出られるといいと思います.
  • ついに最終回.
  • もう12月になりますね.時の流れは早い・・・
  • クマムシは最強の生物なのに芸人のクマムシはすぐ消えましたね.かわいそう.
  • クマムシをよくTVで見るようになりました.名前の割にきもち悪いです.
  • 23andMeやってみたい
  • ヤキイモではない 行きたかった・・・
  • 座骨神経痛疑惑.約1週間とても痛い.
  • 2回もノーベル賞を取っている人がいることに驚きました.
  • サンガーさんすごい!

2回受賞者が4名います.

  • マリー・キュリー(ポーランド),1903物理学,1911化学
  • ライナス・ポーリング(アメリカ),1954化学,1962平和
  • フレデリック・サンガー(イギリス),1958化学,1980化学
  • ジョン・バーディーン(アメリカ),1956物理学,1972物理学

出席者数推移

次回予告と予習内容

医療や生命科学に関連する化学は今どこまで進展しており,これから先の10年間でどのように発展するのでしょうか.2027年の化学(医療関連)を考えます.2017年度の水曜1限化学講義は最終回になります.

参考書籍

マクマリー有機化学(下)

マクマリー有機化学(下)

  • 作者: John McMurry,伊東二,児玉三明,荻野敏夫,深澤義正,通元夫
  • 出版社/メーカー: 東京化学同人
  • 発売日: 2013/02/27
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
↑『26 生体分子:アミノ酸,ペプチド,タンパク質』,『28 生体分子:核酸』
基礎高分子科学

基礎高分子科学

↑『8 生体高分子』
DVD&図解 見てわかるDNAのしくみ (ブルーバックス)

DVD&図解 見てわかるDNAのしくみ (ブルーバックス)

イベントお知らせ

このブログを書いている人

www.tnojima.net

もう一つのブログ

www.takahikonojima.net