Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

看護学科の化学講義(14)反応速度と化学平衡

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キーワード

可逆反応,活性化エネルギー,逆反応,酵素,触媒,化学平衡の法則,正反応,遷移状態,反応速度,反応速度式,反応速度定数,不可逆反応,平衡状態,平衡定数,ルシャトリエの原理

講義内容要約

  • 活性化エネルギーが与えられないと化学反応が起きない.
  • 反応の速さには,反応物の濃度,反応温度,触媒の存在,反応物が固体ならその表面積,が影響する.
  • 反応の速さは反応速度式で記述される.
  • 触媒は反応の進むルートを定める.同じ反応物でも触媒が異なればルートが変わり,異なる生成物が得られる場合もある.
  • 逆向きにも進む化学反応が可逆反応.
  • 両方向の反応速度が等しくなった状態が平衡状態.
  • 平衡状態における反応物と生成物の濃度の間には化学平衡の法則が成り立つ.
  • 平衡定数の大きさから反応の進みやすさを見積もることができる.
  • ルシャトリエの原理:平衡状態にある化学反応系は,外部からの攪乱に抵抗して新しい平衡状態を築く.

該当する教科書のページ

第11章,123ページから136ページ

はじめて学ぶ化学

はじめて学ぶ化学

説明に使った動画

窒素酸化物の平衡系にみられるルシャトリエの原理:温度変化

窒素酸化物の平衡系にみられるルシャトリエの原理:圧力変化

確認テスト

出席者数推移

(1)64→(2)66→(3)64→(4)65→(5)64→(6)62→(7)61→(8)60→(9)60→(10)63
→(11)62→(12)59→(13)58→(14)60

次回予告と予習内容

「水と溶液」を学びます.教科書12章(137ページから148ページ)を予習しておくこと.