Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

看護学科の化学講義(27)ポリマーの化学

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履修登録36名,出席29名,出席率81 %.

キーワード

CFRP,FRP,GFRP,移行,可塑剤,共重合,重合度,重付加,縮合重合,軟質塩化ビニル,難燃性繊維,熱可塑性,熱硬化性,微結晶,ビニル系ポリマー,付加重合,平均分子量,無定型

出てきた主な有機化合物

アクリロニトリル,塩化ビニリデン,塩化ビニル,サラン,6,6-ナイロン,尿素,尿素樹脂,フェノール樹脂,フタル酸エステル,不飽和ポリエステル,ポリウレタン,ポリエチレングリコール(PEG),ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリ塩化ビニル(PVC),ポリカーボネート(PC),ホルムアルデヒド

事前配布資料

前回の講義終了時に予習用の資料を配付しました.コレがテキストになってます.

講義内容要約

  • 人工ポリマーはイロイロな分子量のものが集まっているので,分子量としては平均分子量を考える.コレは浸透圧測定から求められる.πV=nRT=(w/M)RTからMを求める.
  • モノマーのつながり方としては縮合重合と付加重合がメイン.
  • ビニル系ポリマーは付加重合で,PETや6,6-ナイロンは縮合重合で合成される.
  • 2種類以上のモノマーを混合して重合させる方法が共重合で,一本のポリマー分子の中に2種類以上のモノマーが含まれることによって新しい機能を持たせることができる.難燃性繊維とかサランラップとか.
  • 熱すると軟らかくなり冷ますと固くなるポリマーが熱可塑性ポリマー,熱すると固くなり冷ましても変わらないポリマーが熱硬化性ポリマー.
  • もろいポリマーに加えてしなやかな材料にする物質が可塑剤で,フタル酸エステルが用いられることが多い.
  • 二重結合をもつポリマーとビニル系モノマーとを共重合させることによって頑丈な樹脂を合成できる.重合時に繊維を混ぜておくことによって,さらに頑丈な複合材料をつくることができる.コレがFRP.

確認問題

コメント

●今日のさいごのやつ,とても深いいいお話でした.化学な技術だけじゃなくていろんな人の人生との関わりがあると知れてちょっと化学が好きになりました.●けしごむが溶けちゃうのには驚きました.勉強していない証拠とはおそろしいです.●自分の幸せが人の幸せとは限らない・・・深いですね.●アルミホイルのバンパーは笑いました☆●化学すごい!化学ステキ!!●消しゴムが他のプラスチックにくっついた経験あります!理由がわかると面白いですね.●おなかすいた●高校の先生でイケメンで頭も良くてとてもモテている先生と,カロザースさんの考え方が似ているなと思いました.笑●ねむすぎて大変でした.●いろんな所で使われていてびっくりしました!●1年てはやい●今日はとても眠くて授業に集中できませんでした.すみません.次回は睡魔に勝ちたいです.●試験,がんばります!●おぼえられなーいでーす●おなかすきました●医療現場や日常生活に使われている素材がきちんとその特性を考えられて使われていることに感心しました.●複雑で難しいです.●テストがんばります.

次回予告

「(28)バイオテクノロジーを支援する有機化学」をやります.配布物で予習をしてくること.

前回までの講義録

www.tnojima.net

第19回までの範囲を解説した教科書

はじめて学ぶ化学

はじめて学ぶ化学

 

参考書籍

有機電子論解説―有機化学の基礎

有機電子論解説―有機化学の基礎

 
図解でわかる 有機化学のしくみ

図解でわかる 有機化学のしくみ