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Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

看護学科の化学講義(16)溶液濃度計算問題演習

前回の講義に関する質問コメント感想その他なんでも紹介

くわしくは前回の講義録参照↓

レアアース問題

中国から日本へのレアアース輸出が停止状態となっていることが報道されています.レアアースとは何なのか,どのような用途に使われているのか,レアアースが手に入らないとどのようなことになるのか,日本はどの程度レアアースを中国に依存しているのか,について要約して紹介しました.

●レアアースとレアメタルの違いって何ですか?

レアアースは純度の高い状態で手に入れることが難しい17種類の金属元素を指します.レアメタルは厳密な定義がなく,市場に流通している量が少ない金属を指します.レアメタルでもありレアアースでもある,という金属もあります.

水溶液の計算問題に対する考え方

  • (1)固体を水に溶解して,必要なモル濃度の水溶液を,必要な体積だけ調製する方法
  • (2)濃縮液を希釈して,必要なモル濃度の水溶液を,必要な体積だけ調製する方法
  • (3)質量/体積パーセント濃度であらわされた濃度をモル濃度であらわす方法

の3例を取り上げ,計算方法を解説しました.

こういうのは絵を描きながら考えると理解しやすいので,以下のシートを配布しました.

f:id:hrmoon:20101003003620p:image f:id:hrmoon:20101003003619p:image

演習問題

前回配布したプリント,および今回の講義で解説した,水溶液に関する計算問題の解き方をどれほど理解しているか確かめるために,

  • (1)固体を水に溶解して,必要なモル濃度の水溶液を,必要な体積だけ調製する
  • (2)濃縮液を希釈して,必要なモル濃度の水溶液を,必要な体積だけ調製する
  • (3)2種類の濃縮液を混合希釈して,2成分に関して必要なモル濃度の水溶液を,必要な体積だけ調製する
  • (4)モル濃度であらさわれた濃度を,質量/体積パーセント濃度でであらわす

の4パターンに関して小テストを行いました.

この間に,前期試験の答案コピーを返却しました(希望者に).

答案は回収した後に,答えを配布し,その内容を解説しました.

医療系の仕事をするのであれば,透析液や血液など,液体に対する理解が求められるようになります.液体の中に成分が「どれだけ」入っているのかをあらわす方法が濃度です.だから濃度に対する理解を今のうちから深めておきましょう.

感想などの紹介.

●計算が意外と簡単で驚きました.でもプリント,できない問題もあったので,また復習したいと思います.

●すごく分かりやすかったです.家でもう一回やってみたくなりました!

●図も書いてていねいに説明してくれるので,モルがよくわかりました! 楽しいです問題とくの!!

●今日の授業分かりやすくて,濃度少し楽しくなってきました.今まで単位書かなかったからごちゃごちゃしてたけど,先生に言われて,全部単位つけたら,すごくすっきりして,計算ミスが削減しそうです! これからは単位ちゃんとつけます.

●濃度の問題,今日久々に解けた気がしました.今はまだ当たっているかは分かりませんが.単位つけてやると何を求めているか一目瞭然でやっぱり,いいですね.でもどうしても比例の方が好きみたいです.

以上のみなさんはおそらくこれからも大丈夫.

●水溶液の濃度計算の問題解説,わかりやすかったです.でも,自分で解くとなると嫌になってしまいます.

投げてはいけない!

●高校のときの化学は1週間に2-3回あったので,計算も慣れていてもっと速くできていたような気がしましたが,計算のスピードがとても落ちた気がしました.

●濃度のところは速くできないんですけど大丈夫ですか?頭のはたらきがにぶくて・・・

慣れです.また,高校までと違って電卓OKなので,考え方を確かめるほうに労力を注ぎましょう.

●詳しく教えてもらえたので,濃度計算,少しできるようになった気がします.混合の問題で,15 mLと25 mLでなぜ500 mLになるのですか?

15 mL+25 mL=500 mL,ではなくて,いれものに15 mLと25 mLを入れて,水を足して合計500 mLにするのです.

●水溶液の濃度計算は,問題文を見ているだけじゃなくてどんな操作をするのかを考えれば思っていたより簡単にできることがわかりました.

●計算たのしくてすきです!! ただ,%の計算は苦手です.

●最後にやった計算できなかったです.復習しっかりやります.希釈はしっかりできるようにしなきゃですね.

●基本的な計算は理解も実際に計算もできるようになりました.だけどクエン酸もでてきた問題は難しく感じたので,ちゃんと復習してきます.

●濃度計算できるようになりそうです!!

●濃度の計算はまだ誘導を見ないとできないので,何回もといて慣れて行きたいです.テストまでになんとかします!

●文章で出た値を説明するのがよくわからなかった.だからこの計算が苦手なのかも・・・

●やっぱり計算問題嫌いです・・・(;_;) でもやりかたはわかりました!! 頑張ってマスターしたいです.

●前より少しだけわかったような気がしましたが,計算が面倒でした・・・もっとできるように頑張ります.

●最後の問題できるかなーと思ってやってみたけれど,やっぱりできませんでした・・・.でも先生の説明聞いたらなんとなくわかりました.

●希釈の問題,ややこしくなっちゃって少し苦手ですが,演習問題はできたような感じがします!!

●水溶液の濃度計算が難しくてよくわからなかった.特に混合溶液の調製と,濃度をあらわす単位の計算!

●濃度計算むずかしいです.頑張って計算理解します.

●混合溶液の調製の計算むずかしかったです.家でしっかり復習します!! いきなりですが私・・・やっぱり化学の授業大好きです(笑).先生の恋愛トークこんどきかせてください.

●濃度計算のやり方をすっかり忘れてました・・・先生流のやり方で理解できるようにがんばります.でも難しかったです.

●濃度は難しいようななんとなくできるようなって感じです.スライド,写している間に次に行ってしまうので,もう少しゆっくり次に行ってほしいです.

●濃度の問題,数字を変えただけのしかできませんでした.うーーー

●濃度の計算は苦手で,少しでもひねられてしまうと,何を求めればいいのかわからなくなってしまいます.今日のように一つ一つどういう状況なのかを考えていけばいいのだなと思いました.頑張りたい!!

●練習問題難しかったです.希釈するって,いまいちどういうことだかわかりません.濃度が低いものを高いものでうすめる・・・?

●molが関わってくる計算は,やっぱり苦手です.テストまでに頑張ります!

●演習結構できなくて残念でした.最後の問題が解説読んでもちんぷんかんぷんです.

●練習問題全然できませんでした.計算式は立てられても,最終的に何が出てのかわかんなくなります.もっと練習問題やりたいです.ってゆーかmolちょっと忘れかけててヤバいです.

●濃度の計算,自分は全然できないことが発覚しました!! 復習します.

●テストのとき眠くて頭がまわらなくて小数点の位置をまちがえました.

●中学受験のとき,何とか%の食塩水を混ぜるはずだったが,水を混ぜてしまった,という問題で,何まちがえんなよ!! とツッコミを入れたこととかを思い出しました.

●計算をマスターして計算がはやくできるようになりたいです!

●なめてました.ごめんなさい.自分のできなさがよくわかりました.ごめんなさい.

実際に問題を解いてみるとわかる理解度.できなかったところはできるようにしておきましょう.

指数関数・対数関数・pH

次々回からpHをあつかうので,それに備えてlogの考え方を振り返るプリントを配布しました.ここも苦手な人が多い場所です.

●logはちょー苦手で,高校でも20点しかテストでとれなかったとこなので,もう存在自体みたくないです・・・.

●log嫌いでわかんないのでよろしくお願いします!

●10月スタートしましたね.logって何だ?分からない!秋っぽくなってきて嬉しいですね.

●pH苦手なのでがんばります!

その他

●先生若く見えますね! 私のお父さんと同い年です.びっくりしました.

そういう年齢になってしまいましたよやれやれ.

●変化球の問題に弱いのはもう救いようがないですかね?

基本原理が理解できれば変化球も怖くない.

●9/30に第2の地球が発見されて,そこに生物がいる確率は100%だというニュースを聞きました.行きたい!!

次回の講義で紹介しましょう.

●手順もしっかり説明できるようにならないと・・・だめですよね??

だめです.なにかの手順を記述する能力は,今後の人生において必要な技術の一つだからです.

●解答においては計算式と下線部のみ書けば良いでしょうか?どこまで書いたら良いかわかりません.

解答者がどのように考えたのかがわかるよう,要所要所で途中式を残して起きましょう.あなたが採点者だったら,という視点で考えてみましょう.

●体育のあとでつかれてねてしまいました.申し訳ないです.ねむらない工夫を考えたいです.

そういう工夫は今後の役にたつ.

●今回のテストの平均点って,どのくらいですか?

こんどおこたえしましょう.

次回予告

医療と深い関係のある「透析」および「浸透圧」のあたりに進みます.濃度と医療との関連が実感できる部分です.

リンク

www.tnojima.net
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