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Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

獣医学部生物環境科学科・医療衛生学部臨床工学専攻(1/6)

2010年度の化学実験がはじまりました.木曜日と金曜日は13時から夕方(終了時刻18:45)まで毎週,1年生が化学実験の実習にやってきます.今年度第一陣は獣医学部生物環境科学科+医療衛生学部臨床工学専攻です.いずれのコースでも,1年生のときに身につけておくべき自然科学の基礎的な能力として,化学実験を必修科目に指定しています.

今年度,私の担当は有機化学実験の項目です.「有機定性分析」と「有機合成」の2テーマを繰り返し繰り返し数百人の1年生に教えます.金曜日にはレポート採点や出席管理など,裏方仕事も担当しつつ,実験室では特定の実験テーマの箇所にとどまらずに分担指導します.片付けやノートチェック,消耗品補充なども.13:00のスタートから休みなしで続く化学実験実習は,履修者にとっても指導教員一同にとってもハードな時間です.

本日の有機化学実験は,獣医学部生物環境科学科の四十数名でした.生物環境科学科では,「いきもの大好き!」という学生が過半数を占めています.高校で化学を履修していない学生は珍しくなく,化学に関連するものごとがよくわからないという場合もあります.それゆえに新鮮な気持ちで化学実験に取り組む姿勢がみられ,集合時刻13時には静かに着席して説明を聞いていました.

生まれて初めて金属ナトリウムを見る,という学生が過半数を超えており,ナイフで簡単に金属が切れてしまうという場面を見て衝撃を受けている学生もいました *1

来週は有機合成実験でアセチルサリチル酸をつくります.

*1:化学を専攻しない学生対象の実験指導だからこそ楽しめる経験です