Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

(6)実験レポートのかきかた(1)

実験手順書をよむ→実験をやってみる→レポートにまとめる,という流れを体験する3回コースの2回目です.先週後半30分間の「実験手順書を読む」が第1回目に相当します.

実験ノートのとりかた

実験室にもって行く実験ノート,たんなる実験記録雑記帳だと思っていませんか?

実験ノートにはもっともっとイロイロな役割があるんです.

それを解説しました.

解説内容は別ページにて先行公開してあります.

ペーパークロマトグラフィー実験

実際にやってみる簡単な実験として,ペーパークロマトグラフィーを選びました.実験手順書は先週配布してあり,各自で予習してきました.手順書に従って操作手順一覧表やフローチャートを書いてくる,といったものです.

テーマ選定までの経緯は以下のページに要約してあります.Twitterの化学クラスターからのコメントとアドバイスを参考にさせていただきました.御礼もうしあげます.

5人-6人のグループで実験にとりくんでもらいました.いつも席が近い者どうしでグループワークをやってきたので,今回はクジ引きによるランダムなグループ分けをやってみました.

実験そのものはかんたんな作業なのですが,グループ内で準備をはじめて,展開スタートまでは,早いチームでも15分程度を要しました.*1

グループディスカッション

実験がおわったところから,実験記録の相互確認をしてもらいました.今回は次の2種類の記入シートを配布してあります.

「実験記録ノート」は「実験ノート」のかわりです.「記入シート」には,手順書どおりに作業を進めて行ったときにわかったこと,気づいたことを書いてもらいました.この2枚に関して,グループ内で情報を補完しあってもらいました.

来週の提出物

今回の「記入シート」および「実験記録ノート」に従って実験レポートを書いてきてもらいます.

記載内容は

  • (1)目的
  • (2)実験方法
  • (3)実験結果:どのようなペン(油性か水性か,何色か)が何色に分離されたかを,水およびエタノールの場合に関して記す.
  • (4)考察
  • (5)参考文献

です.用紙サイズB5以外のフォーマットは各自の裁量に任せました.

次回予告

今回と同じグループでグループワークに取り組んでもらいます.それぞれのグループ内で「記入シート」および「実験ノート」を1点ずつ選んでもらい,工夫されている点などを発表してもらいます.それについては私が講評を行います.

続いて,「実験レポートの書き方」について私が解説します.とくに「考察をどうしよう」といった,実用的な内容も扱う予定です.

その内容を踏まえて,各グループでレポートを修正してみて,グループごとのベスト・レポートを選出,発表してもらい,私が講評,という流れを計画しています.

「記入シート」,「実験ノート」,「実験レポート」は回収し,私がコメントをつけて返却します.

前回までの記録

*1:高校までの理科の先生は時間内に実験を終わらせていたわけで,この歳になって尊敬している調子です.